オットセイの子どもが襲い来るサメの歯から危機一髪で逃れる瞬間をとらえた衝撃の写真
南アフリカのケープタウン近海で、Cape Fur Seal(ミナミアフリカオットセイ)の子どもが巨大なホホジロザメにかみつかれながらも間一髪で逃れる瞬間をとらえた迫力満点の写真を紹介します。
※衝撃的な部分があるため、閲覧には注意が必要かもしれません。
詳細は以下から。Captured on camera: One lucky seal's amazing escape from jaws of great white shark | Mail Online
写真は、動物写真家でありエコツアーも主催するChris Fallows氏(38歳)がケープタウン近くの湾False Bayに浮かぶSeal Island付近で撮影したもの。
生後9ヶ月ほどと見られる若いオットセイにとって、体長11フィート(約3.3メートル)のサメのミサイルのような最初の一撃はまったくの不意打ちだったとのこと。しかし、あわやというその瞬間に、横へ跳ねることによって何とか逃れます。
サメは一度はオットセイを捕らえたものの、しっかりとつかむことができず、最後の最後でオットセイはサメの歯を跳躍台のように使い、勢いを得て逃れることができました。
サメの下あごに前脚をつき、体を押し出すようにして逃れます。今回オットセイを襲ったホホジロザメは10歳ほど、オットセイは生後9ヶ月ほどと見られています。
サメはやがて攻撃することに飽きて去っていき、オットセイは無事Seal Islandへと逃れることができたそうです。付近の海水はオットセイの血で赤く染まったそうですが、Fallows氏によると致命傷ではないだろうとのこと。
長さ800メートル、幅50メートルほどの細長い島Seal Islandには約6万4000頭のオットセイが生息し、付近の海には季節により15~25匹のホホジロザメが生息すると言われています。この海域はサメがオットセイを捕食する様子を観察できることで有名で、Fallows氏のボートもそれを目的に付近を漂っていたそうですが、今回は待ち始めて2時間ほどでこの劇的な瞬間を見ることができたそうです。
「サメの攻撃を受けたオットセイの約50%は逃れることができますが、ここまで間一髪の生存劇はなかなか見られないものです」とFallows氏は語っています。
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