苦節3年、テキサスの料理人が世界初の「揚げビール」を開発
テキサスの調理師が3年間の試行錯誤の末に、世界初の「揚げビール」なる料理のレシピを編み出したそうです。揚げてあるにもかかわらずビールのアルコールはとんでいないため、州の最低飲酒年齢である21歳以上でないと注文できないメニューになっているとのこと。
一体どんな料理なのでしょうか?
詳細は以下から。Deep-fried beer invented in Texas - Telegraph
液体であるビールを揚げるには、アイスクリームをフリッターのようにして揚げる際や、常温では成形が難しいクリーム系のコロッケなどのように、ビールを凍らせて固体の状態で衣を付けて揚げるのでは、と想像した人も多いかもしれません。
しかしこの「揚げビール」は、ビールを凍らせることなく液体のままラビオリのような形の生地で包み高温の油でサッと揚げることにより、中のビールはアルコールを含んだ液体の状態のままで提供されるそうです。カリッとプレッツェルのような食感になった生地から、かんだ瞬間にビールがジュワッとあふれ出すようになっているそうで、まだ発売前なので人々の評価はわかりませんが、開発した料理人はその「絶妙な味覚のセンセーション」にかなりの自信を持っているようです。
製法は特許出願中とのことで、特殊な材料を使っているのかどうかも明かされていないのですが、華氏375度(セ氏190度)の油で20秒間揚げるとのこと。
見た目はクラッカーのような、ラビオリのような……。食感としては揚げギョウザなどに近いのかもしれません。
このレシピを編み出すのに3年間を費やしたという料理人のMark Zable氏は、「これまで誰も、液体を揚げることに成功した料理人はいませんでした。熱々のプレッツェルをかじり、直後にビールを飲んだような、そんな味になっています」と語っています。ビールはいまのところギネスを使用しているそうですが、今後ペール・エールに変えるかもしれないとのことです。
Zable氏の自信作「揚げビール」は9月24日からテキサス州ダラスで開催されるState Fair of Texas内のイベント「テキサス揚げ物選手権」で初披露される予定で、会場では1皿5ドル(約420円)で販売されるとのこと。アルコールを含むため、21歳以上でないと食べることはできません。
ちなみにこの「テキサス揚げ物コンテスト」の去年の優勝メニューは「揚げバター」だったそうです。
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