酒好き必見、ビールやワインやカクテルを結晶化し撮影した美麗な顕微鏡写真
ワインやビール、日本酒やウォッカやジンなどのさまざまなお酒や、お酒と果汁などを合わせたカクテルをスライドに載せ、乾燥や冷却により結晶となったところを顕微鏡で撮影した美麗な写真を紹介します。
一見抽象画のような色鮮やかな顕微鏡写真は、部屋のアクセントとなり話の種にもなるアートとして販売され、人気を集めているようです。
詳細は以下から。BevShots... art. distilled.
これらの顕微鏡写真はすべてフロリダ州立大学で撮影されたもの。鮮やかな色は後から着色したわけではなく、薄い膜のような結晶に偏光を照射することにより得られる干渉色とのことです。
銘柄は明かされていませんが、テーブルワイン(白)の結晶。
ロゼ。
赤ワイン。一見すると油絵のようです。
シャブリ(白ワイン)。こちらはペンと水彩の組合せのような感じです。
日本酒。
ジン。
ウォッカ。ウォッカのように不純物(エタノール以外の成分)が少ないお酒は、きれいに結晶化することが難しく、納得のいく写真が撮れるまでにかなりの時間がかかるようです。
ディスコ風味なウォッカ・トニック。カクテルはクエン酸などさまざまな成分を含むため、面白い結晶となることが多いとのこと。
テキーラ。
マルガリータ(テキーラ・ホワイトキュラソー・ライムジュース)は鳥の羽のよう。
ピニャ・コラーダ(ラム・パイナップルジュース・ココナツミルク)もクジャクの羽を連想させるのではないでしょうか。
ビール(ベルギー、ダーク・エール)
アメリカのアンバー・エール。
ジャマイカのラガー。
ドイツのライト・ラガー。ステンドグラスのようです。
迷彩柄のようなこちらはオーストラリアのペール・ラガー。
アイルランドのペール・ラガーはオタマジャクシのようにも、宇宙人来襲のようにも見えるかもしれません。
これらの顕微鏡写真は、もともとは1992年にフロリダ州立大学の研究者Michael W. Davidson氏が、研究室の資金集めのために顕微鏡写真を使えないかと考え写真をアパレル各社に売り込んでいた時に、あるネクタイメーカーに「カクテルを撮ってはどうか」と提案されたことから始まりました。Davidson氏はカクテルとともに好きな銘柄のビールやワインも撮影し、「Cocktail Necktie Collections」が生まれました。
BevShotsではフロリダ州立大学およびMichael W. Davidsonとライセンス契約し、これらの顕微鏡写真をアート作品として販売しています。プリントは正方形・横長の長方形・縦長の長方形の3つの形状から選ぶことができ、サイズや印刷方法、額装の有無などの組合せにより価格は異なりますが、約20ドル~549ドル(約1800円~5万円)で販売されているようです。
正方形のカンバス地プリント(Gallery wrap仕様)を3つ並べた例。
なお、現在のところ発送はアメリカ国内のみとのことですが、ギャラリーからほかにもたくさんの写真を見ることができます。
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