別世界のような冬景色をパラグライダーで上空から撮影した美麗な写真
新種の菌の顕微鏡写真やコケの接写のようにも、抽象画のようにも見えるこれらの写真は、真冬のポーランドの景色を上空から撮影したもの。写真家のKacper Kowalski氏が厳寒の空をパラグライディングしながら撮影したものとのことで、飛行機やヘリから撮影された航空写真とはまた違った表情を見せています。
詳細は以下から。Otherworldly Winter Photos Captured Dangerously - While Paragliding
Paraglider's rare winter photographs go on display in London - Telegraph
パラグライディング歴15年で、国際競技会にも多数出場経験のあるKacper Kowalski氏は、10年前からパラグライディング中に写真を撮影するようになったそうです。
冬のパラグライディングはテクニックを要し、危険で、ほかの季節と比べ費用もかかるのですが、Kowalski氏は冬景色に魅せられています。
雪に覆われた針葉樹林。霜の接写のようにも見えます。
冬にパラグライダーから撮影された航空写真は非常に数が少ないそうです。「冬にはあらゆる障害があります。離陸時の雪や、無風、時には離陸から20分足らずでレンズが凍ってしまうこともあります。そのころにはシャッターを切る指も寒さで感覚がなくなってきているわけですが」とKowalski氏。
パイロットの操縦に頼らなければいけない航空機の場合と異なり、撮りたい対象へ思い通りの速さ・角度で近づくことができるのもパラグライダーの利点です。
低空から撮影できるため、飛行機からの航空写真と比べ画質やフレーミングも納得のいくものが撮れる場合が多く、芸術写真に向いているそうです。
職業写真家となる前は建築士だったKowalski氏は、写真の構成・構図に並々ならぬこだわりを見せます。
コケのように見えるこの写真は、薄く氷の張った湖に浮かぶ島のようです。
こちらは海に浮かぶ島でしょうか。沿岸部は凍りついています。
抽象画のようです。
地面に映る自分の影を見つめる人のようにも見えます。
バルト海沿岸。こちらはロンドンのバルティックレストランで2月9日まで開催されている個展から。
ポーランド北部のKaszuby地方を撮影した「Winter in Nine Squares」という正方形の写真9枚の連作から。
氷に降り立つパラグライダー。
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