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無職から一転、布団カバーで巨万の富を築いたシングルマザー


羽毛布団にカバーをかぶせる作業は、家事の中でもかなり面倒くさい部類に入りますが、そんな苦労をあっという間に解決するアイデア商品を生み出し、無職から一転して巨万の富を築いたシングルマザーが登場しました。

普通、布団カバーは4つの辺のうち1つだけがジッパーなどで開く仕組みになっていますが、Joyce Bertさん(43)はそれにちょっとだけ工夫をすることでカバーをとてもつけやすくすることに成功。そのシンプルながらも冴えたアイデアのおかげで、彼女の開発商品は飛ぶように売れたそうです。一発逆転のチャンスはそうそう無いとは思いつつも、ちょっとした発見で自分の境遇を覆した姿を見ていると何だか勇気がわいてきます。


詳細は以下から。Joyce Bert set to make a fortune with three sided duvet cover | Mail Online

「3辺がボタンで開閉できて、簡単につけられる布団カバー」と言葉だけで聞いてもイマイチ便利さが実感できませんが、下記のような手順でカバーは簡単につけることができるようです。

1:まずは布団カバーをベッドの上に広げ、3辺についているボタンを取って、開きます。


2:羽毛布団をカバーの上に乗せ、カバーの3辺についているボタンを留めて布団をくるみます。


3:最後の辺にさしかかったら、布団のカドをカバーの中に押し込むだけでOK。


4:自分がヨシと思うまで布団を平らにならす。


5:それまでよけておいた最後の一辺につながっている部分のカバーを布団にかぶせ、ボタンを留める。


6:これで完成。「3分くらいで全部済ませることができるわ」とBertさんは語ります。


彼女の友人や家族たちはこのアイデアに感銘を受け、これを商品にするべきだとBertさんの背中を押しました。そこでBertさんはこの布団カバーの特許を取得して「Qande Duvet Covers」という会社を立ち上げ、オンライン・実店舗併せて数百枚もの売り上げを残しました。そして今や、名高い小売専門の企業をも相手に商売ができるようになったといいます。

そんなBertさんですが、この布団カバーを発明するまでは無職でありながらシングルマザーで、非常に貧しい生活を強いられていたといいます。9年間ほど秘書の仕事に就いていたのですが、その後はどんなに面接を受けても一向に受からず心底戸惑い、落ち込んだと言います。息子を養わなくてはならなかったためこの状況は非常に絶望的で、人生の中で最も暗い時期だったそうです。

笑顔のBertさん。上記のようなつらい境遇にあったとは信じられない姿です。


日々家事をこなす中で感じた、布団をカバーにしまう際のイライラがこの発明を生みました。ネットで調べてみると、自分と同じように布団カバーがつけづらいという声が掲示板などに書きこまれていました。そこで彼女がカバーの3辺をボタンで開閉できるようにしたカバーを考案し、15ドルの布を買って3つの布団カバーを手作りしたところ、友人間で奪い合いになるほどの人気となりました。実はこの15ドルはなけなしのお金で、彼女は財布が空になる覚悟でこの布団カバーの試作を行ったとのこと。

そしてその試作品をもとに、アフリカ諸国からイギリスにやってきた無職の人々を支援する「Urbanbiz」の助けを得て、商品を販売し始めました。1枚あたり35ドルの布団カバーを50枚売り上げた段階で彼女は起業し、同時にウェブサイトを立ち上げました。口コミで布団カバーの評判は広がり、何百枚ものカバーが次々に売れていったそうです。

「多くのお客様から『おかげで生活がラクになった』と言っていただいていて、同時にこれまでこんなにも単純な製品が発売されていなかったことに驚かれもします」と彼女は語ります。「みんなが普段思っていることというのは、毎日の生活の中にある不便をとても簡単に取り除くことができるものだと感じます。こういった考えが、わたしの人生を変えたのだと思っています。」

大手チェーンストアからも彼女の布団カバーは大きな注目を集めているということで、できれば今年からインドや中国での大量生産に踏み切りたいと考えているようです。ちょっとした思いつきがここまで事業として広がっていくのは本当に驚きですが、どんなにつらい状況でもあきらめずにいることが大切なのだと思わされます。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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