東芝が世界初の裸眼3D対応テレビを発売へ、3Dメガネが不要に
東芝が3Dメガネ不要で立体映像を楽しめる「裸眼3D」に対応したテレビを世界で初めて発売する方針であることが明らかになりました。
これまで発売された3Dテレビでは、同時に視聴する人数分の3Dメガネを購入する必要があったほか、普段からメガネをかけているユーザーはメガネの上に3Dメガネをかける必要があるなど、お世辞にも便利であるとは言いがたい面がありましたが、3Dメガネが不要になることで購入のハードルが下がることを期待できそうです。
詳細は以下から。
メガネ不要!裸眼で見られる3Dテレビ発売へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
読売新聞社の報道によると、東芝は世界初となる立体映像を裸眼で見られるテレビを年内に発売する方針を明らかにしたそうです。東芝が発売を予定しているのは21インチモデルを中心とした3モデルで、現在年末商戦に向けて準備を進めており、価格は数十万円になる見込み。
従来の3Dテレビは左目用と右目用の二つの映像を高速で連続して表示することで、見る人の脳内で立体的な映像を再現させる「フレームシーケンシャル方式」を採用していますが、東芝が発売する予定の裸眼3D対応テレビは、角度が異なる多数の光を出すことで、専用のメガネがなくても脳内で立体的な映像を再現することができる「インテグラルイメージング方式」を採用。
なお、「インテグラルイメージング方式」を採用した裸眼3D対応ディスプレイは、2009年度補正予算により総務省から委託された「眼鏡の要らない3次元映像技術の研究開発(次世代・究極3次元映像技術)」において、東芝の研究開発センターと東芝モバイルディスプレイが今年4月に1280×800の21インチモデルを開発しています。
これがインテグラルイメージング方式を採用した裸眼3D対応ディスプレイ。長時間使用しても目の疲労度が格段に少なく、見る人の視点移動に合わせて見える映像が変化する、従来の3Dメガネには無かった「運動視差」を持っているほか、高い精細度を実現しています。
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