ソニー、3Dメガネ不要で360度立体表示が可能なディスプレイ「RayModeler」を開発
ソニーが360度の立体映像を表示することが可能なディスプレイ「RayModeler」を開発しました。
あたかも目の前に実物があるかのような立体映像を楽しむことができるほか、現在各社が発売している3Dテレビとは違って3Dメガネが不要となっており、あらゆる分野への応用が期待されています。
詳細は以下から。
ソニーが公開した360度立体ディスプレイ「RayModeler」の解説ムービー。
YouTube - RayModeler: 360-degree Autostereoscopic Display (360°立体ディスプレイ) SIGGRAPH 2010
まずは特徴紹介。
全周囲に立体映像を表示するディスプレイは未来の技術かと思われていましたが、ソニーはその技術を実現する360度立体ディスプレイを開発したそうです。
あたかも本物が実在するような、リアルな立体映像。
LEDが全周囲に立体映像を表示します。
左右の目が自然な奥行き感を認識するため、特別な3Dメガネは不要。
宝石のきらめきやガラスの反射まで正確に再現します。
「RayModeler」は直径13cm、高さ27cmの円筒形のディスプレイです。
続いてはインタラクティブ機能。
HDMIでパソコンへと接続可能。
全周囲に立体動画を表示できます。
コントローラーで操作すると、グラフィックプロセッサがリアルタイムに全周囲映像を生成します。
さらに手の動きで画面をコントロールするジェスチャーでの操作にも対応。
全周囲立体ゲームも可能です。
コンテンツ制作
CGデザインソフトでコンテンツを制作できるだけでなく、実際の映像を取り込んで全周囲映像として再現することも可能。
360度立体映像を撮影するシステム。
8台のカメラで各方向から45度ずつ撮影することで360度の撮影を行い、特殊な映像処理で滑らかな全周囲立体映像に変換します。
質の高いフルカラー立体映像や小型サイズ、インタラクティブな動画表示を初めて実現した「RayModeler」はアミューズメントや可視化技術、デジタルサイネージ、ゲーム、美術館などでの立体映像による展示、そして将来の立体映像を用いたコミュニケーションなど、あらゆる分野での応用が期待されています。
なお、「RayModeler」の試作品はアメリカのロサンゼルスで7月25日から29日まで開催されるコンピュータグラフィックスの祭典「SIGGRAPH 2010 Emerging Technologies」で展示されるそうです。
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