試食

モスの「ザンギバーガー」「明太めんたいとり天バーガー」「島野菜のピザドッグ ゴーヤー」など「ご当地バーガー」全種類を制覇しに京都へ行ってきました


モスバーガーはいつも妙に気合いの入った新作メニューを出してくるためなのか、大きく外れるときと大きく当たるときの両極のブレが激しく、今回の「ご当地バーガー」に至っては「ザンギバーガー」「ポークソテーバーガー生姜風味」「イベリコ豚メンチカツバーガー」「明太めんたいとり天バーガー」「島野菜のピザドッグ ゴーヤー」「島野菜のピザドッグ トマト&コーン」という壮絶なラインナップ。

本来であればいつぞやのミスタードーナツの地域限定ジャパフルのように、日本各地のモスバーガーに行かないと全種類制覇はできないのですが、東京都の大崎カフェ店と京都府の四条河原町店では全種類が一気に食べられる先行販売を実施するとのこと。

というわけで、日本全国を巡るよりも京都に行った方が圧倒的にリーズナブルなので、モスバーガー四条河原町店に行ってきました。全種類の試食レビュー結果は以下から。
(PDF)地域のFC店舗と商品企画で協力・連携、アイディアを活かして商品化「ご当地バーガー」を全国5地域で同時に限定発売

今回のご当地バーガーは2010年8月24日~10月中旬まで、全国を5つの地域に分け、その地域ごとの特色を生かした地域限定発売となっており、地元の食材や料理法を積極的に取り入れたハンバーガーやピザドッグが「北海道・東北・新潟」「関東・甲信・静岡」「中京・北陸・関西」「中国・四国・九州」という風に区分けされた5つのエリア別に展開されるそうです。ということは、日本全国を旅しないとすべてのご当地バーガーを味わうことができません。


が、日本一周をしなくても、東京都の大崎カフェ店と京都府の四条河原町店では、8月19日(木)・20日(金)の2日間限定で全種類が食べられる先行発売が予定されており、さらにそれに先立つ形で17日(火)・18日(水)の2日間に渡り、携帯サイトの会員限定で先行販売が行われることになっています。

そんなこんなでモスバーガー四条河原町店に到着。到着してみると、店員さんが店頭に立ち、店頭に思い切りアピールしていてびっくり。しかも携帯会員限定期間とそうでない期間を連結させて、今日から20日(金)までを「モス日本全国うまいものめぐり」と題してアピールしています。


すべての日程で11:00~15:00までの販売だそうです。いわゆるランチタイムにこれらのメニューは味わえるようになっています。


携帯会員限定とは言いつつも、QRコードをその場で読み取って会員になれば、すぐにご当地メニュー注文に必要な「うまいものめぐりパス」が手に入るようなので、普通の先行発売日よりやや手間がかかりますが来店すればご当地バーガーは食べられます。


事前に携帯会員にならねば、と思っていろいろ準備をしたので、完全に肩すかしを食らった形になりました……ちょっとくやしい。モスの店員さんがまごころ込めて書いた手書き文字すら憎い……


そんなことを言っていても始まらないので、店内に入ります。席を確保して注文します。


座った席の隣のテーブルには「ご予約席」の立て札が。モスバーガーで席をリザーブというのはかなり斬新です。初めて見たので、四条河原町店だけのサービスなのでしょうか。


レジ前にもばっちりポップがありました。注文直前にこれを見たら、確かに心変わりしてご当地バーガーを食べたくなるかもしれません。


そうこうしている内に、すべてのバーガーが一度に運ばれてきました。


北海道・東北・新潟エリア(北海道、青森、秋田、山形、岩手、宮城、福島、新潟)で発売されるのは、北海道名物の唐揚げ「ザンギ」に、うまくち醤油や仙台みそなどを合わせたマヨネーズベースのソースを合わせた「ザンギバーガー」(税込340円)


ザンギは細長く、バンズを横断して存在するので、どこかでバンズのみの部分が発生するものと思われます。ぜいたくかもしれませんが、もうちょっと面積の大きな肉を使ってくれたらどこから食べても肉!といった感じでうれしかったです。


キャベツたっぷり。特製のマヨネーズも中央に塗られています。


ぱくっとかみしめると、ザンギの衣のがサクッと音を立てました。カラッと揚がっていて衣はザクザク、中はジューシー。衣にはにんにくとしょうゆがしっかり染みこんでいるので、食べ応えもばっちりで「さすがモスバーガーだ!」とうなってしまう味わい。このザンギ単体でモスチキンのようにピース単位で売ってほしいと思えるほどでした。


続いて、関東・甲信・静岡エリア(群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川、山梨、長野、静岡)は昔懐かしい“東京下町の洋食屋さん”をイメージした「ポークソテーバーガー生姜風味」(税込360円)。この商品だけは9月中旬までの販売となっていて、終了した後は北海道・東北・新潟エリアの「ザンギバーガー」が発売されるとのこと。


大きな豚ロース肉がどっかり乗っています。


面積が広い代わりに、お肉の厚さはわりと薄めでやわらかく、かめばかむほどにちょっときつめのしょうゆの風味と生姜のスパイシーさがしっかり感じられて、正統派の生姜焼きらしい味わいです。これとご飯で定食にしてもいいかもと思えるくらいのクオリティでした。


中京・北陸・関西エリア(富山、石川、福井、岐阜、愛知、滋賀、京都、三重、奈良、大阪、和歌山、兵庫)は、スペイン産の高級食材・イベリコ豚の中でも最高峰と言われるベジョータを使用したメンチカツをはさんだ「イベリコ豚メンチカツバーガー」(税込350円)。おいしそうではありますが、このバーガーだけいわゆる「ご当地」感が薄い気もします……。このエリアの開発担当の人が、「イベリコ豚はきっと地元民の口に合うはず!」と判断したのでしょうか。


はみでるキャベツの間からのぞくメンチカツの衣はきつね色。


バンズとほぼ同じ大きさのメンチカツ。


モスオリジナルの甘酸っぱいウスターソースの味を強く感じるのですが、キャベツがたっぷり入っているので結果的にはちょうど良いバランスになっていました。メンチカツのひき肉は粒子が粗めでスパイスが効いていて、確かに普通の豚とは違うのだというのは分かりますが、それ以外にはとりたてて特徴がないため、モスならではのリッチさが感じられなかったのが残念。できたてだと厚めの衣がサクっと揚がっていておいしいのですが、冷めるとみるみるサクサクが失われていくので、一気にガツガツ食べるのがよさげです。


中国・四国・九州エリア(鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)は、大分名物の「とり天」をさっとめんつゆにくぐらせた「明太めんたいとり天バーガー」(税込340円)


ピンク色のめんたいソースがふんだんに塗られているため、キャベツが接着されているような感じに。


キャベツの層をはがすと、鶏のむね肉を使ったとり天がおでまし。バンズの両端からはみ出るほどの大きさです。


揚げたてをめんつゆにくぐらせてから挟んでいるため、ちょっとつやのある部分も。


バーガーのネーミングが一番強烈なインパクトを放っているので期待していたのですが、あれだけふんだんに乗っていためんたいソースからは特にめんたいこの味はせず、とり天も大きなチキンナゲットといった食感でした。とり天をくぐらせた天つゆの風味も商品の説明をあらかじめ読んでいないと分からない程度で、思った程の個性がなかったのが残念です。ただ、とり天が思いの外はみ出すほど大型なので、腹ぺこだからとにかくボリュームがほしい!という時にはうってつけです。


沖縄エリアのみ、バーガーではなくピザドッグが販売されます。島らっきょうやパイナップルなどの沖縄県産素材を使ったピザソースに具としてゴーヤーを合わせた「島野菜のピザドッグ ゴーヤー」(税込320円・写真左)と、トマトとコーンを具にした「島野菜のピザドッグ トマト&コーン」(税込320円・写真右)


まずは「島野菜のピザドッグ ゴーヤー」から。ゴーヤーの緑がやたらと目に鮮やかです。


ものすごく苦いのでは……と恐れていたゴーヤーですが、肩すかしを食らう程度の苦さで、キュウリの皮だけ食べたような感覚。しかしピザドッグとしての味が完成しているので、ゴーヤーはとってつけた感が強く、「これ別にゴーヤ乗せなくてもよかったんじゃ……」と思ってしまいました。


こちらはサイコロ状にカットされたトマトとコーンが乗っていて、構造としてはナン・タコスにちょっと似ています。


先ほど食べたゴーヤのようなクセはない一般的な具なので、ピザソースの味がよりダイレクトに味わえます。島らっきょうやパインが入っているという前情報からかなりクセのあるソースを予想していたのですが、実際には甘みと酸味が調和したさっぱりとした味で、チーズとソーセージの油っぽさを緩和し、夏でもぱくぱく食べられるものになっていました。ご当地バーガーならではの奇抜さはないですが、安心して食べられる味です。


挟む肉の質に注力したメニューが多く、食べ応えやリッチな味といったスペシャル感がしっかりあったので、全体として見ると満足できるラインナップとなっていました。全国5エリアのご当地バーガーを食べ比べることができるのは18日~20日の間だけなので、実施店舗の近辺に住んでいる人や会社がある人は、ランチタイムにちょっと足を伸ばして食の全国行脚をしてみるのもいいかもしれません。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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