サイエンス

どこまでも歩いていける3Dコントローラー「Virtuasphere」


各社から3D表示対応のディスプレイが多数発売されたり、ゲームコントローラーもモーション検出のものが出そろうなど、本格的に立体映像環境が整ってきています。少し前まで非現実的だった「バーチャルリアリティ」という言葉がにわかに現実味を帯びてきたわけですが、問題は空間の広さ。どんなにリアルなバーチャル環境を用意しても、移動できる距離は有限なので、どうにもなりません。

そこでアメリカの企業が「3Dルームランナー」と言えなくもないモーションコントローラーを開発。これで鬼軍曹に罵倒されながら10km走るゲームがリリースされても難なく遊ぶことができるようになります。

詳細は以下。
この3Dコントローラー「Virtuasphere(ヴァーチャスフィア)」の原理は鋼鉄の台座の上に直径約3mの中空のボールを載せて回転を検出するというもの。これを使うことで仮想空間の中を自由に歩き回ることが可能になります。

実際に利用している動画は以下から。

VirtuSphere Co, Ltd.



台座に乗せられた黒いボールが「ヴァーチャスフィア」の本体。


このようにマウスのボールと同じ原理で回転方向を検出しているそうです。


網の一部を外して中に入っていく。


そしてワイヤレスの姿勢センサー兼ヘッドマウントディスプレイを装着したら準備完了。


前後左右に自由自在に走っていくことができるほか、姿勢センサーによってジャンプしたり伏せたりするなど、あらゆる動きを検出することが可能なのだそうです。


分解すれば車のトランクにも収納できます。


用途としてはゲームや軍の訓練だけでなく、歴史博物館に設置してヴァーチャルな遺跡の中を歩き回ったりするなどということも可能。以前紹介した米軍の異文化交流シミュレーターと組み合わせるのも面白いかもしれません。


このように車椅子でも利用することができるため、バリアフリー構造のシミュレーションなど様々な用途に活用することができそうです。


販売は360・ヴァーチャルヴェンチャーズ社が行なっており、価格は明らかになっていませんが「ゲームセンターなどに設置することで月に最大2万4千ドル(約212万円)の売上げがある」と宣伝しています。

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in ハードウェア,   サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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