敵との格闘やパラシュート降下まで、匂いをたどるだけではない軍用犬のお仕事いろいろ
犯罪の現場に鑑識班員と共にかけつけ、残った匂いから犯人を追いかける……警察犬・軍用犬というとこのような嗅覚をつかった仕事を主にこなす印象がありますが、それに加えて空中からパラシュート降下をしたり、人間には不可能なスピードで格闘を行ったりと、かなりハードな任務もこなしているようです。
詳細は以下。
Just popping out with the dog (from 10,000ft): Meet the special forces hound that likes to parachute | Mail Online
各国軍隊では犬の嗅覚や運動能力に注目し、様々な軍事行動に対応できるよう日頃から訓練を繰り返しています。これは2010年3月に行われたヨーロッパ各国の合同演習での一幕。
犬を誘導するハンドラーとがっちり結びつけられます。
犬にとっては落下よりもエンジン音に耐えられるかどうかが問題とのことです。
落下中はほとんど暴れることなくおとなしく景色を見ているとのこと。
現在の世界記録はマイク・フォーサイスとその犬カーラが達成した30100フィート(約9100m)からの降下。犬も人間も酸素マスクをつけてのチャレンジでした。
また、瞬発力があり体も小さいことからドアのすき間や車の窓から突入、敵に隙を作らせて、人間が突入するのに必要なコンマ数秒の時間を稼ぐのも警察犬・軍用犬の仕事。以下はスイス軍による突入訓練の動画です。
YouTube - Swiss Army Dog Attack
優秀な軍用犬の育成には1頭あたり500万円以上かかるとも言われており、部隊では人間と同じように安全が配慮されるとのこと。もちろん階級も人間同様につけられます。犬用の防弾ベストも各メーカーから発売中。スピーカーと小型カメラを内蔵することも可能で、300ヤード(約274メートル)先からでもハンドラーの命令が聞こえるようになっています。
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