軍用サーマルビジョンはここまではっきり暗闇を見通すことができる
サーマルビジョン(サーモグラフィ)は熱をもった物体が発する赤外線の強弱を視覚化するもの。米軍は早くからこのような暗視装置の導入に積極的で、もうすぐ続編も発売される名作FPSゲーム「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」でも、このサーマルビジョンを通した空中からの支援砲火シーンが話題になりました。
しかし、現実はゲームのはるか先をいっているようで「まさかここまで……!」と思えるほどのものを映し出すことができるようです。
詳細は以下。
この動画はおそらく攻撃ヘリのセンサーポッドを通じて撮影されたもの。先を行く僚機のエンジンの排気口とローターは白く浮かび上がっていて、高温になっているのが分かります。
Cant Hide From Night Vision Video
ふと下方を見ると、茂みに人影が。肌が露出している顔の部分が白い。
直立しているようですが、一体何をしているのでしょうか。回り込んで見ましょう。
体内から排泄された水分は温度が高いためきれいなアーチを描いて映し出されました。
あたふたと逃げ回る。地面にもその跡がくっきりと残っています。
なんとか一段落した模様。落ち着いて周囲を警戒しています。
なにか重要なことを思い出したのか、突然頭を抱える兵士。
前部ハッチの閉鎖を忘れていたようです。
暗視装置の有無は現代の戦争では非常に大きなファクターになっており、動画共有サイトなどでは闇夜の中一方的に攻撃を加える米軍の動画が多数公開されているなど議論を呼んでいます。
闇をどう克服するかは人類始まって以来の課題ですが、単純に技術の進歩を喜べない面もあるのではないでしょうか。
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