ヘリコプターのメインローターが天使の輪のような光を放つ写真や動画
ヘリコプターは機体上部に取り付けられたローターが回転することで飛ぶ航空機の一種で、一般的な飛行機とは違って垂直離着陸やホバリングが可能なので、いろいろな用途で用いられています。もちろん軍隊でも輸送用、攻撃用と幅広く用いられており、イラクやアフガンでも活躍しているところですが、こういった砂の多いところでは回転するメインローターがまるで輪っかのような光を放つことがあるそうです。
詳細は以下から。
この動画はHH-60Hと呼ばれる救難ヘリの離着陸の様子をナイトビジョンで撮影したもの。
YouTube - Night vision HH-60H Landing
近づいてくるHH-60H。
高度を下げるとローターの周囲が光り始める。
ほぼ円環を描いています。
再離陸の際もまだ光っています。
また、以下はMichael Yon氏がアフガニスタンのSanginにて撮影したもの。アフガニスタンでは道路が敵勢力の砲撃や爆弾で破壊されているため輸送のメインはヘリコプターになっており、これはBastion駐屯地からジャクソン前線作戦基地へ、夜間にCH-47を使って輸送を行っている様子。
The Kopp-Etchells Effect
荷物をつり下げたCH-47が着陸姿勢に入った。
砂塵が巻き上げられ、光の粒が見えるように。
さらに高度を落とすCH-47。
前後2基あるローターがともに光に包まれています。
着陸完了、積み荷の搬出作業が始まりました。
降りてくるCH-47を見上げたところ。
二重になった光の輪が見えます。
まるでライトで照らしているかのような光。
Yon氏がJeff Mellinger部隊最先任上級曹長に尋ねたところによると、この現象は回転するヘリのローターブレード(チタンニッケル製)と巻き上げられた砂塵の間で発生する静電気が見えているもので、飛行機の離着陸では見られないもののよくあることだそうです。現象自体に名前はないそうで、Yon氏はこの戦線で戦死したベンジャミン・コップとジョセフ・エッケルスという兵士2名の名前を取って「Kopp-Etchells Effect(コップ・エッケルス現象)」と呼んでいます。
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