取材

年に1度のヒット商品の祭典、あのラー油も受賞した「食品ヒット大賞」


年に1回、前年度の一般流通する食品でもっともヒットした製品を、全国100社を超えるモニター企業からの推薦によって選考し表彰する「食品ヒット大賞」が、「FABEX 2010」会場にて発表されていました。

普段スーパーやコンビニで目にする商品ばかりですが、こうして「ヒットした」という名目のもと一堂に会する機会はあまりないので、そのブースからはえもいわれぬ存在感が放たれていました。市場では現在品薄状態が続いているあのラー油も受賞するなど、消費者の実感に沿ったラインナップとなっていました。

詳細は以下から。
食品ヒット大賞

「食品ヒット大賞」紹介ブース。


昭和57年から続いている歴史ある賞だということで、過去の受賞記念盾が置かれていました。立派な盾に「ラ王」の文字がちょっとシュール。


栄えある「食品ヒット大賞」に輝いたのは、「キリン フリー


飲みたいけど飲めない人たちを救ったノンアルコールビールです。


長く愛され続けている商品に贈られる「ロングセラー賞」


日清 お好み焼粉シャウエッセンはどちらも昭和60年からずっと販売されているようです。


焼酎の定番本格焼酎いいちこ井村屋のあずきバーも長い歴史を評価されて受賞していました。それにしても、この2商品が並んでいるところはなかなか見られません。


大賞は逃したものの、ヒットした商品に贈られる「優秀ヒット賞」。


一般加工食品部門から見ていきます。カロリーや糖類、保存料を限りなくゼロにした三ツ矢サイダーオールゼロ。一度飲んだことがあるのですが、三ツ矢サイダー独特のあの香りが弱くなっていたのが個人的には残念でした。


永谷園・しじみ70個分のちから」シリーズ。アミノ酸の1種であるオルニチンが1杯でしじみ70個分摂取できるらしい。


1個198kcalに抑えた「日清 カップヌードル ライト


忙しい朝、温かいごはんにかけるだけの手軽さが受けた「ハウス・めざめるカラダ朝カレー


マルコメの「液みそシリーズ」はブースで展示していたみそ汁サーバー用の液体みそをもとに一般消費者向けに売り出したものだということです。


ミツカンの「やさしいお酢」はその名の通り口当たりがまろやかで、酢特有のツンとくる感じがない商品。


カロリーを30%抑え、これまで出していなかったチーズ味を出してそれが受け入れられた「牧場しぼりシチュー」。


カゴメ 甘熟トマト鍋」は、野菜を手軽においしく食べることのできる商品。


業務用商品にまでラー油供給不足を引き起こしているラー油ブームの立役者である桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」は惜しくも大賞を逃していましたが、現在も公式HPをはじめとして欠品状態が続いています。そんな貴重なものがショーケースにも入れられず無防備に置かれているのは非常に危険な状態と運営側も察知したのか、ブースの奥まったところにひっそりと置かれていました。


酒類部門。


わずか88kcalのローカロリーチューハイ「アサヒ Slat(すらっと)


若い人にもじわじわ浸透してきているハイボール、「サントリー 角ハイボール缶」と「角瓶」も受賞していました。


チルド食品・フローズン食品部門へ。


赤城乳業のどでかいアイスクリーム「デッカルチェ


とりあえず14日間試して、と宣伝されている腸を整えるヨーグルト「ダノンビオ(ダノンBIO)


明治乳業の「明治北海道十勝スマートチーズ」は、これまで日本で市販されてきたプロセスチーズとは一線を画したうまみを持った商品で、海外のチーズを好んで食べるようなチーズ通にも認められている様子です。


森永乳業の成分調整牛乳「まきばの空」は、脂肪分だけを調整してすっきりした味わいを実現したもの。


菓子・パン部門へ移ります。


明治製菓の「Chip!Chop (チップチョップ)


ヤマザキの「ふんわり食パン」はそのやわらかさが特長ですが、食パンのパッケージには珍しいやわらかく繊細な雰囲気が印象的です。


かみごたえを主軸にしがちだったガムの中で、逆にやわらかいモノを開発してインパクト大のCMで打ち出した「LOTTE Fit's


ヒットした食品の話はそこかしこで耳にすることもありますが、こうして一堂に集められたところを見る機会はそうそうなく、多くの人が足を止めていました。全体として、「ローカロリー」「野菜たっぷり」「栄養豊富」など、健康によいとされる要素を持った食品が多く見受けられるラインナップでした。しかしながらあのラー油をはじめとして、ただ単純に病みつきになる味わいだからこそ受け入れられたのではないかと思われるものも散見されたので、やはり「おいしいは正義」ということのようです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
具入りラー油決戦、「辛そうで辛くない少し辛いラー油」と「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」を食べ比べしてみました - GIGAZINE

第13回 FABEX 2010開幕、全記事一覧まとめ - GIGAZINE

品薄状態が続いている桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を食べてみました - GIGAZINE

桃屋発のラー油ブーム、ついに業務用具入りラー油まで全滅の危機に - GIGAZINE

in 取材,   , Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.