レジェンダリー・ピクチャーズがハリウッド版の「ゴジラ」を再び製作へ、公開は2012年を予定
日本怪獣映画のスター・ゴジラ。1954年に誕生して以来、3シリーズ合計25本の映画が製作されており、東京タワーをはじめレインボーブリッジ、大阪城、名古屋城、瀬戸大橋、鈴鹿サーキット、大通公園と日本中のありとあらゆる観光名所を破壊し尽くしているにもかかわらず大人気のキャラクターです。
その人気は国内だけにとどまらず海外にも多数のファンがおり、1998年には当時「インデペンデンス・デイ」でよく知られていたローランド・エメリッヒ監督によって映画化もされましたが、これは興行的失敗に終わり、また内容もゴジラである必然性がなく、ただのモンスター映画だという批判を受けました。
あれから12年、レジェンダリー・ピクチャーズが改めてハリウッドで「ゴジラ」を製作しようとしていることが明らかになりました。公開は2012年を目指しているとのこと。
詳細は以下から。
Legendary Pictures
http://www.legendarypictures.com/
'Godzilla' stomps back to screen - Entertainment News, Film News, Media - Variety
レジェンダリー・ピクチャーズの発表によると、新しい「ゴジラ」はレジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザーズによる製作で、日本では東宝が配給。
ゴジラがアメリカに現れたのは1998年、ローランド・エメリッヒ&ディーン・デブリンによる映画「GODZILLA」ででした。この映画は日本では興行収入が50億円を突破し、90年代に製作されていたゴジラシリーズよりもヒットするという結果を収めましたが、全世界では興行収入が3億7600万ドル(製作費は1億3000万ドル)と不調で、続編は製作されませんでした。ちなみに、この「GODZILLA」の製作が遅れたため、「ゴジラvsメカゴジラ」で終了予定だった日本の平成ゴジラ映画シリーズが延長になったという経緯があり、特に急いで製作された「ゴジラvsスペースゴジラ」がちょっとグダグダになってしまっているのはこのあたりに理由があります。
あの失敗から12年が経過し、いろいろな新しい映画が登場して観客層も一巡してゴジラ復活の時期が到来したと判断して、今回の新作製作が決定したようです。レジェンダリー・ピクチャーズのトマス・タルCEOは「ゴジラは世界で最もパワフルな大衆文化アイコンの一つです。我々レジェンダリー・ピクチャーズは、長く愛されているこのシリーズに基づいた現代叙事詩を作れるということでワクワクしています」とコメント。「我々は、ファンとして見たいゴジラを製作するつもりです」とはワーナー・ブラザーズのジェフ・ロビノフ氏の弁。
レジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザーズの組み合わせでは、これまでに「ダークナイト」「300」「ハングオーバー」が製作されています。
ちなみに、プロデューサーは「シャーロック・ホームズ」「ターミネーター4」のダン・リン、「ザ・リング」「THE JUON/呪怨」「ディパーテッド」のロイ・リー、そしてブライアン・ロジャースだとのこと。ブライアン・ロジャースは製作中だとされる「ゴジラ3D」のプロデューサーでもあるわけですが、今回発表されたのはこの3D作品と関係があるのでしょうか。
・つづき
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