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携帯電話に搭載されているカメラの画質を飛躍的に向上させる技術が登場へ


NTTドコモやau、ソフトバンクモバイルなどの大手携帯電話会社が1200万画素カメラを搭載した携帯電話を発売する中、今年2月にNECが1300万画素カメラに対応した携帯電話向けLSIを発表するなど、携帯電話向けカメラの高画素化はとどまるところを知りませんが、高画素化による画質の向上には限界があります。

そんな中、新たなアプローチでカメラの画質を飛躍的に向上させる技術が発表されました。

詳細は以下から。
QuantumFilm Could Change the Way Your Camera Phone Takes Pictures

この記事によると、InVisageという会社が携帯電話に搭載されているカメラの画質を飛躍的に向上させる「QuantumFilm」と呼ばれる技術を開発したそうです。


携帯電話のカメラは高画素化が続いていますが、画素数が上がれば上がるほど、撮影にはより多くの光が必要になる(=写真が暗くなる)とされており、写真が暗くならないように多くの光を獲得するためにはカメラのCMOSセンサーを大きくする必要があるとのこと。

しかし携帯電話に搭載されるカメラである以上、大きさには制約が課せられており、画素数の向上に見合う形でCMOSセンサーを大きくすることが難しい状態が続いていましたが、「QuantumFilm」はセンサーを大きくすることなく、今までの4倍にあたる光を取り込むことに成功したとされています。

これが「QuantumFilm」の技術の概要。左が従来のCMOSセンサーで右が新たなCMOSセンサーです。「QuantumFilm」によってCMOSセンサーが従来と比較して2倍の光を取り込めるようになる上に、さらに光を検出する効率を2倍に高めることで、従来の4倍の光を取り込めるようになっています。


なお、「QuantumFilm」は従来のCMOSセンサーの製造工程を応用できるとされており、秋に製品のプロトタイプを作成した上で、18ヶ月以内に製品化にこぎつけたいと考えられています。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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