映画

陳腐な物語、尻切れトンボのストーリー、考証を無視……ひどかったSF映画15作品


SF映画は今も昔も人気のジャンル。古くは「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「ブレードランナー」、近年も「マトリックス」や「アバター」がヒットしています。

しかし、人気のあるジャンルにはそれだけダメだった作品も多く眠っているということ。PopCrunchがひどかったSF映画をまとめてくれていたので、紹介します。

詳細は以下から。
15 Of The Worst Scifi Movies Ever (That You’ve Actually Heard Of)

バトルフィールド・アース(原題:Battlefield Earth、2000年)
ひどいSF映画第1位に選ばれたのは2000年公開の映画「バトルフィールド・アース」。Amazon.co.jpのレビューでは3つ星半の評価になっていますが、アカデミー賞とは反対に最低な映画を表彰するゴールデンラズベリー賞で7部門にノミネートされ、さらに7部門すべてで受賞するという、ある意味スゴイ快挙を達成しています。

地球がサイクロ人の無人ロケットによってわずか9分間で壊滅してから1000年後の未来を舞台にしており、わずかに生き残った人類はサイクロ人の奴隷になっています。奴隷の中で、サイクロ人に気に入られて教育を受けた地球人が、仲間を集めて密かにサイクロ人を倒す機会を窺うという話で、ストーリーは別に奇をてらったものではないのですが、中身はいかにもB級。そういう映画だと覚悟して観た人や、もともとB級好きという人には気に入られているようですが、SF超大作を期待した人から総スカンを食っているようです。


製作・主演は俳優のジョン・トラボルタ。原作はL・ロン・ハバードで、ハバードはSF作家である一方、フランスではカルトに認定されている新宗教サイエントロジーの創始者でもあります。トラボルタはこのサイエントロジーの熱心な信者なので、本作を映画化したそうです。

予告編はこんな感じでした。
Dailymotion - Battlefield Earth (Theatrical Trailer) - a Film & TV video



バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(原題:Batman & Robin、1997年)
スーパーマンなどと並ぶアメコミのヒーロー、バットマン。1989年に映画化されて以降、2008年の「ダークナイト」まで6作の映画が作られています。「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」はその4作目にあたる作品。

シリーズものだからといって製作陣や監督、時にはキャストまで変わってしまうというのはよくあること。本作では、スタッフは第3作「バットマン・フォーエヴァー」とほぼ同じながら、バットマン役にジョージ・クルーニーを起用。第1作・第2作での暗い雰囲気とは打って変わり、「フォーエヴァー」以上に明るいポップ路線になりました。しかし、観客にはウケが悪く、ゴールデンラズベリー賞9部門ノミネート、最低助演女優賞受賞という結果に終わっています。影響は大きく、次は「バットマン ビギンズ」まで8年も間が空くことになってしまいました。

ジョージ・クルーニーは当時、ドラマ「ER 緊急救命室」でブレイクしており、その後映画で次々と主演作を射止めてトップスターに上り詰めていきますが、本作のバットマン役は評判が悪く「もうキャリアが終わってしまうのではないか」と危惧したこともあるそうですが、「あのときバットマン役を演じたからこそ、今の自分がある」と振り返っているそうです。

YouTube - Batman and Robin -Trailer



地球が静止する日(原題:The Day the Earth Stood Still、2008年)
1951年の映画「The Day the Earth Stood Still(邦題:地球の静止する日)」のリメイク作品。当時は時代背景もあって冷戦や核戦争といった要素が入っていましたが、本作ではその代わりに気候変動が取り入れられています。地球を救うためにやって来た宇宙人・クラトゥを演じたのはキアヌ・リーブス。1951年版でクラトゥを演じたのはマイケル・レニーで、どちらかといえば温かみのある人物だったのですが、今回のキアヌが演じたクラトゥは全く感情を表に出しません。

YouTube - The Day the Earth Stood Still Trailer HD (2008)



ロスト・イン・スペース(原題:Lost in Space、1998年)

60年代の人気テレビシリーズ「Lost in Space(邦題:宇宙家族ロビンソン)」を、90年代になって映画化した作品。2058年、環境破壊によりダメになった地球の代わりとなる新天地を求めて旅立ったジョン・ロビンソン博士とその一家。しかし、宇宙船に同乗していたスパイによってナビを破壊された一家は、宇宙の迷子になってしまうと言うお話です。

映画はシリーズ化を考えていたため、ラストは明確に終わっておらず次に続く形で終了していますが、興行的にふるわなかったため続編の制作はありませんでした。もとになったドラマの方は人気からシリーズ3本が制作されたものの、こちらも第4シリーズが制作されず未完に終わっています。

YouTube - LOST IN SPACE Trailer



アルマゲドン(原題:Armageddon、1998年)
近作として「トランスフォーマー」などが知られているマイケル・ベイ監督が手がけたSFパニック映画。この系統の映画は70年代に一度廃れていましたが、技術の進歩に伴って復活、本作の2ヶ月前にはほぼ似たような内容(地球に隕石が落下する)の「ディープ・インパクト」が公開されています。1年後に彗星が衝突することを知り、アメリカ政府が本職の宇宙飛行士たちを起用して彗星の破壊を狙う「ディープ・インパクト」に対し、「アルマゲドン」では石油採掘業者たちが起用されており、ちょっとドラマ性に走ってしまった感があります。

YouTube - Armageddon trailer



6位以下には以下のような作品が挙げられていました。

ローラーボール(原題:Rollerball、2002年)
レッドプラネット(原題:Red Planet、2000年)
ミッション・トゥ・マーズ(原題:Mission to Mars、2000年)
JM(原題:Johnny Mnemonic、1995年)
スピーシーズ2(原題:Species II、1998年)
アンドリューNDR114(原題:Bicentennial Man、1999年)
PLANET OF THE APES/猿の惑星(原題:Planet of the Apes、2001年)
ロボコップ3(原題:RoboCop 3、1993年)
スタートレックV 新たなる未知へ(原題:Star Trek V: The Final Frontier、1998年)
ROBOT MONSTER(劇場未公開、1953年)

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in 動画,   映画, Posted by logc_nt

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