NASAとゼネラル・モーターズがロボット宇宙飛行士開発において提携強化を発表
2009年に経営破綻に追い込まれたアメリカの自動車会社ゼネラル・モーターズ(GM)が、宇宙作業用の次世代ロボット「Robonaut2」の開発においてNASAと提携強化することを発表しました。自動車産業と宇宙産業の技術が取り入れられるということで、最終的にはとんでもないロボットなりそうな期待感があります。
ロボットの写真とムービーなど詳細は以下から。
Robonaut
http://robonaut.jsc.nasa.gov/
NASA - NASA, GM Take Giant Leap in Robotic Technology
NASAとGMが協力開発するのは人間と一緒に作業できるような人型ロボット。オリジナルとなるRobonaut1は10年前に宇宙旅行のために開発されたものでしたが、Robonaut2は宇宙空間での人間のサポートのほか、GMの自動車製造などにも使えるようにする目的もあるそうです。
いかにもロボットっぽい金属質な顔。
拳法でも使いそうなポーズ。
道具を持つRobonaut2。
ちなみにRobonaut1はこんな感じ。
NASAの探査システムミッション部門のDoug Cookeさんは「この最先端のロボット技術はNASAだけではなく国にも貢献する」と話し、GMの研究開発部門のAlan Taubさんは「NASAと協力して作るロボットは、よりよい車と競争力のある製造環境につながる」と話しています。
20ポンド(約9kg)のダンベルを持ち上げて保持できる腕。
他の器用な作業のできるロボットと比べて約4倍の力なのだそうです。
指がウネウネ動く様子などが見られるムービー。
YouTube - NASA and GM Take a Giant Leap Forward in Robotics
NASAとGMは1960年のアポロ計画で航法システムを協力して開発したことや、月面自動車の開発に関わったこともあり、技術協力においては長い歴史がありますが、Robonaut2は今後どのように仕上がっていくのでしょうか。
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