16日間の開催を終えた「マチアソビ Vol.2」は大盛況のうちに終了、次回は春に開催

1月16日から1月31日までの16日間にわたって徳島を舞台に繰り広げられたイベント「マチアソビ Vol.2」が終了しました。今週末の徳島は久々にこういうイベントが行われていない週末ということで、地元の人は静けさを取り戻した、あるいはちょっと寂しいと感じるかもしれません。

2009年10月に行われた前回のイベントは関係者一同の想像を絶する参加者数を達成しましたが、今回はいったいどんな様子だったのか、全体の流れを追ってみることにしました。

詳細は以下から。
開催初日、1月16日の朝。阿波おどり会館のオープンと同じ9時にジャンプショップが開店。「さすがに朝イチからは来ないよね…」という予想を覆しての行列に、一同大興奮でした。

「マチアソビ vol.2」開幕、ジャンプショップには9時の開店前から行列が

前回、坂本真綾さんが担当して好評だったロープウェイアナウンスを、今回は近藤隆さんが行いました。

「トリコ」の主役・トリコや「リボーン」雲雀恭弥を演じる近藤隆が行う眉山ロープウェイのアナウンス動画

気温がなかなか上がらない中、川沿いの公園でのラジオ公開録音には多くの人が詰めかけました。「つきねこ」は喜多村英梨さんや今井麻美さんといった人気声優が含まれるユニットなのですが、10月のイベントの時点では知名度が低かったため公開録音は人が10名前後しか集まらずに非常に悔しい思いをしたそうです。今回は喜多村さんと下田さんが仕事で欠席だったにもかかわらず公録に200人近いお客さんが集まっていて、マウスプロモーションの納谷さんは「やった……」と思わず泣きかけたとのこと。

朝早くからファンが詰めかけた「近藤隆」×「つきねこ」Webラジオ公開録音イベントの様子

あやしい踊り、エアギター、可愛い振り付けと見所満載な「つきねこ」野外ライブ

女性ファンの興奮がこちらまで伝わってくるような「近藤隆トーク＆ライブ」の写真や動画いろいろ

特別なイベントとして、今回は声優が徳島駅の一日駅長になるイベントが行われました。普段徳島駅を利用している人に「徳島駅に、一度にこんなにも多くの人が集まっていることなんてないですよ」と言われるぐらいのファンが集まりました。

徳島駅に入場制限がかけられるほどの人が殺到、近藤隆さんらが特急むろとに出発合図を出した一日駅長イベント

徳島駅そばのポッポ街にはアニメイト徳島やコミック専門店・南海ブックスがあり、今回は著名なマンガ家や人気声優のサインや、懐かしいアニメのポスターなどを倉庫からすべて出してきて展示するという試みが行われました。

有名マンガ家や人気声優の各種サインやポスターの飾られている「マチアソビ2 ポッポ街特設会場」

さらに、握手会ならぬ「ハイタッチ会」が実施されました。ファンがずらりと行列を作って流れていく様子は圧巻でした。

わずか5分という怒濤の勢いで100人以上はいたと思われるファンが声優とハイタッチした「ハイタッチ会」

イベントには徳島県知事も参戦、公開録音に挑戦したほか、ユーフォーテーブルの近藤光プロデューサー、「トリコ」の小船井充監督、ラジオパーソナリティの谷銀河さんとパネルディスカッションを行いました。

好きなマンガは「サーキットの狼」「リングにかけろ」という徳島県知事が初音ミクとツーショット撮影

また、徳島のグルメなお店を回ってビンゴを揃える「グルメハント」では、ラーメンやすだちだけではない、徳島の名店がずらりと勢揃い。全部回りきれなかったのが残念です。

イタリア政府公認「真のナポリピッツァ」を提供するピッツェリア「スガッチィー」をグルメハント

鳴門金時と和三盆を使った上品な甘味の和風クレープを提供している「ridente(リデンテ)」をグルメハント

ただの喫茶店ではない多種多彩なパフェを取りそろえた「オズ」と懐かしの洋食屋オムライスを出してくれる「サフラン」をグルメハント

記事では紹介しきれませんでしたが、ラジオの公開録音後、「つきねこ」メンバーの市来さんは好きで好きでたまらないという格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」でファンと対戦していました。

市来光弘が格闘ゲーム「THE KING OF FIGHTERS」でファンと対戦


サインを書く市来さん。

新町橋東公園で行われた「千人闇鍋」。

1000人とは言わないまでも、かなりの人数が集まっていたことは確かです。

ちょっとイメージしていたのとは違いますね…。

徳島県の災害用移動炊飯器を使用。

日が落ちてからはかなり寒くなっていたので、体の中から温まって助かりました。

ちなみに、闇鍋の翌日もまた公園に人が集まっていました。

こちらは新町川で行われた寒中水泳大会のあとの一杯だったみたい。

アーケードで見つけたクレープショップ、「SWEETS WAGEN」。

前回も眉山山頂にお店を出していたそうです。

そのクレープ屋の前に置かれていたのは…

痛チャリです。

こちらはアイマス仕様。

先日、ufotable cafeの前で発見した痛チャリと同じもの。なんと、このクレープ屋の店員さんのものだったそうです。

10月の「マチアソビ Vol.1」のときの如月千早痛車もこの方の所有物だったそうで、いろいろと納得。

お店は徳島県を中心に営業しており、香川や愛媛、さらに大阪と兵庫でイベント営業をすることもあるそうです。

こっそりと張られていた涼宮ハルヒ。

クレープはほかほかで、じんわりと甘味が体中に染み渡っていくようでした。

コアラのマーチがアクセント。

パラソルショップ、バンダイナムコゲームスは「GOD EATER」のPVを流していました。

こちらはマッドハウスとキングレコードのパラソル、流れているのは「ちゅーぶら!!」のオープニング。こんなところで流してもいいのでしょうか、この映像。

アーケードではコスプレ衣装の貸出も行われていたため、コスプレの人もちらほら。

大撮影会状態。

あちらこちらで自由に撮影が行われています。なんだか、いい雰囲気です。

レンタル衣装の人ももちろんいるのですが、ちゃんと自前でキメている人も多かったです。

こちらは機動戦士ガンダムのガイア。ただのコスプレイヤーではなく、南海ブックス2号店の店長さんです。前日はマッシュのコスプレをしていました。

どうやら徳島新聞の号外を配り歩いているみたい。

この「マチアソビ」夜の最大の目玉イベントといえば業界関係者が集まるシークレットトークイベント。

今回もユーフォーテーブルの近藤光プロデューサーをはじめ、岩上敦宏(アニプレックス プロデューサー)、山中隆弘(キングレコード チーフプロデューサー)、納谷僚介(マウスプロモーション 専務取締役)、石井明治(テニスの王子様 総作画監督・キャラクターデザイン)、近藤隆(声優)などスゴい顔ぶれで行われました。前回は出演者の声はマイクがちゃんと拾うものの、お客さんからの質問が全く聞こえないという状況だったのですが、今回はちゃんと改善されました。

会場入口に飾られていた風船リボーン。このイベント後は阿波おどり会館に飾られていました。

作ったのはこの人、風船匠のじょにぃさん。ご覧のように、なんでも風船で作ってしまうバルーンアーティストです。

最初は会場の前の方に座っていたじょにぃさんを置物だと思っていた人も多く、イベント途中で動き始めたところ「キャー！」と悲鳴が上がる場面も。

東新町のアーケードやポッポ街に背の高いシャアとして出没していたのもこの人です。

SWEETS WAGENのクッキードーナツを売り歩いていたので、購入したという人もいるのではないでしょうか。

トークイベントの内容については行った人のお楽しみ。今回は業界の裏話が飛び交うカオス空間というより、アニメの作り手側とファンとが近い距離で交流できる比較的ノーマルなトークイベントだったという印象です。

ちなみに、大阪からの往復だと神戸淡路鳴門自動車道の淡路SAから明石海峡大橋を見られたりします。

こんな面白い光景も見られるかも……。

フライヤーに「to be continued Vol.3 2010 March」とこっそりと書かれていましたが、次回は春ごろに行われる予定のようです。「とくしま円卓会議」で近藤プロデューサーが3回だけでなく10回と続けていけるようにと発言していましたが、阿波おどりのように徳島の恒例行事として年数回実施されるようになれば、とても嬉しいですね。