取材

前代未聞の徳島で行われた一大アニメイベント「マチ★アソビ」2日目、関係者一同の想像を絶する参加者数を達成


ここ最近なぜ徳島の記事が多いのかというと、「空の境界」劇場版全7部作というとんでもないことを成し遂げたアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」のトップである近藤光社長が仕掛け人となって、出身地である徳島に新たなアニメ制作の拠点が誕生、さらにその徳島をメイン会場として関係各所を巻き込んだ一大アニメイベント「マチ★アソビ」を行ったため。

通常、こういうイベントは人口の集中する「東京」で行われることがほとんどで、徳島のような地方で、しかもこれだけの規模のイベントはアニメ業界でもこれまで行われたことがなく、誰もが「本当に徳島まで人が来るのだろうか?そもそも成功するのだろうか……?」ということで、実際に多くのアニメ系プロデューサーや監督、業界関係者などが現地入りしてその成否に注目が集まりました。

結果としてイベントが多く集中する2日目、10月11日(日)は当初の予想を大幅に上回る前代未聞の参加者数となり、ラストのトークイベントで他アニメのプロデューサーが「『ほんと、よく徳島なんかでやるよね!』ってことで、行きの羽田空港では『絶対だめだよね!』って言っていたが、実際にはこんなにたくさんの人が、みんな今日ハッピーになって帰ると思う。これはすごいことだ」、さらに別のプロデューサーからも「今回のイベントの成功をきっかけとして、僕も地方でやりましょうと上に言いたい」という感想が飛び出しました。

というわけで、一体この日、何が起きたのかを追いました。詳細は以下から。
今回のイベントのレポートの前に、これまでの大ざっぱな流れを見ておきましょう。

まず、徳島にユーフォーテーブルの新しいスタジオが誕生したのが2009年7月の話。以下の記事でレポートしています。

登録有形文化財となっているレトロで洒落たビルにオープンした徳島の「ufotable Cafe」訪問レビュー


ユーフォーテーブルが徳島に進出したのをきっかけにして、徳島の阿波踊りと「空の境界」がコラボします。

徳島阿波踊りのポスターに「空の境界」の両儀式と黒桐幹也が登場、JR主要駅や観光施設へ掲示


阿波おどりムード一色の徳島で「空の境界」団扇を買ってきた


そして2009年9月、今回のイベントの告知が行われました。

徳島で人気声優・喜多村英梨や豊崎愛生らがトークイベント、空の境界やセンコロールの無料上映会も


10月10日(土)、1日目は以下のような感じでした。

徳島がアニメ色に染まる「眉山山頂秋フェスタ2009×マチ★アソビ」開始、眉山から徳島を一望してみた


声優・歌手として活躍する坂本真綾が眉山の由来や市内の観光名所を教えてくれる眉山ロープウェイ期間限定アナウンス動画


正直、イベントが少ないということもあって、「おいおい、大丈夫か……」と思ってしまうほどのレベルだったのですが、メインイベントは翌日の11日に集中しており、遠方から来る場合でも極端な話、1日目に徳島入り、2日目は朝から夜遅くまで楽しんでヘトヘトになり、3日目はゆっくり体力を戻しながら帰る……というようなことが可能であるため、「いやいや、まだ1日目で判断するのは早計に過ぎるというもの。2日目が勝負。これでダメならもう仕方がないということなのだろう」と思い、10月11日(日)の2日目の取材に挑んだ……という流れです。

10月11日午前9時43分、坂本真綾のアナウンスを聞きながらロープウェーで眉山(びざん)山頂にある眉山メインステージへ。


3日間のタイムテーブルはこのページにあるフライヤーを参考にしました。よく見るとパラソルショップ・アニメジャックの中に「ギガジン」が紛れ込んでいます。


徳島のご当地ヒーローである「蒼竜神マヴェル・ショー」が始まる11時までの間に、ざっくりと山頂パゴダ広場近辺を取材。

第1回とくしまバーガーコンテストで審査員特別賞を受賞したR’s Cafeの「黒毛阿波牛と新鮮野菜のとくしまバーガー」試食レビュー


いろいろな意味でイタい「痛車」が徳島のマチ★アソビに集結~その1~


いろいろな意味でイタい「痛車」が徳島のマチ★アソビに集結~その2~


いろいろな意味でイタい「痛車」が徳島のマチ★アソビに集結~その3~


とかやっている間に11時5分頃、「蒼竜神マヴェル・ショー」開始。


11時13分頃の様子。こうやって見ると人がまばらのように見えますが……


実際にはさらに遠巻きにして見守っているだけ。11時43分、ショーが終了。ぶっちゃけ、この時点では「もう……だめ……なのか……?」と思っていました。


痛車展示の方では初音ミクが幼女とたわむれていました


わーい


11時53分頃の様子


人の入りはこんな感じで、アニメファンだけでなく、普通に一般人もいます。


コスプレの人がこのあたりから段々と増え始めます。「COMI-ESS(コミエス)」が主催していたようです。


11時50分開始の「まんまちゃんとあそぼう」の様子。


徳島はいい天気。


昼の12時ちょうど。この白い塔みたいなのがパゴダ。その手前にあるのが200インチのスクリーン。本当は300インチだったのですが、山頂の突風によって凧みたいになって数人がかりで押さえつけてもかなり厳しいことが1日目に判明し、2日目はこうなったそうです。とは言うものの、後ろの金属の土台にもうくくれるだけくくってあります。夜になるとここでユーフォーテーブルの新作や「GOD EATER:ゴッドイーター」のOP映像、センコロール、空の境界などが上映されることに。


ユーフォーテーブルは「住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー」についてもアニメーションを担当しており、外部に投げずに自社内で怒濤の如くアニメ作成を行い、動きまくりの絵を作り出しました。その縁で、今回もこうして「眉山山頂 ぬり絵でドッコイ!」というようなことも。ぬりえ素材のドッコイダーは、原作漫画家の矢上裕描き下ろし。


これは動画体験コーナー。とにかくフライヤーを見ればわかるのですが、もう考えられる限りのイベントを突っ込んできた感じで、全力でやっていることがよくわかります。


14時8分頃の様子。


段々と人が増え始めました。


このあとにあるイベントというと、ロープウェイじゃんけん大会、そしてウェブラジオ公開録音と声優コンサート。


一方、隣にある痛車展示の会場ではもうひとつの徳島のローカルヒーロー、「渦戦士 エディー」が。


何かいろいろ勢揃い


14時15分頃の痛車展示の様子、午前中よりもはるかに人の数が多くなっており、ひっきりなしに次々と来る感じ。


一方、メインステージはこんなことに。これは14時32分頃。


ロープウェイじゃんけん大会開始直後の15時3分頃。もうここからではステージがほぼ見えない状態に。


なんとかぎりぎり、まんまちゃんが見えるかな?という感じ。


15時7分頃、会場を撮影。どこからこんなに人が来たのでしょう?


異様な盛り上がりを見せるじゃんけん大会


コスプレのハルヒを発見


さすがハルヒ、じゃんけんが異様に強く、ここまで勝ち残っており、もう少しで優勝するレベル。


15時41分、こんな感じ。完全に会場のキャパシティを超えそうな予感がしてきました。


15時46分頃の物販コーナー。いろいろなおみやげがあり、時々突発的に列ができると、さらに人が並んでいくという循環に突入。


15時48分、痛車カッティング講座&物販コーナー。もう人だらけ。常に尋常ではない人が群れまくることに。


何か足が異様に長い人発見。これは一体……。それ以前にその手に持っているのは……。


15時56分、声優のウェブラジオ公開録音が近づいてきました。


おや、先ほどのあしながおじさんを発見。なるほど、こういうメリットがあるわけですね……。


16時14分、ステージが全く見えませんが、凄まじい勢いで盛り上がっています。


16時17分、側面から撮影。


ムービーで見ると、こうなっています。現場の熱気がわかるのではないかと。

YouTube - 「マチ★アソビ」2日目 公開録音


16時18分頃の様子


16時37分頃の様子を撮影


ぎっしり


さらに声優コンサートはもう何が何だかわからないレベルへ。近くにいても真っ暗&爆音なので、遠くから撮影してみました。

YouTube - 「マチ★アソビ」2日目 公開録音&ライブ


このコンサートは終了が18時だったのですが、30分ぐらい押したため、終了直後にパゴダ広場にて18時30分から開始される上映に間に合わせるため、猛烈な勢いで人が殺到、18時40分頃にはこんなことに。この後ろにもさらに人がぞろぞろいます。


きれいな夜景


19時48分、既にロープウェーは1時間ほど並ばないと降りられない状態に。


臨時増発で7分間隔だったのですが、この時点ではフル稼働の5分間隔まで縮み、さらに定員限界まで詰め込んで人を輸送。というのも、夜なので登山道や車道を徒歩で降りるのは危険極まりなく、しかも地上とを結ぶバスがもう走っていないため。そう、人が来すぎて、そう簡単に地上まで戻れない状態にまでなってしまったというわけ。


それでもなお、このように大量のファンが空の境界第一章を鑑賞中。帰るとか帰れないとかは全く問題ではないようです。


一方、20時31分頃のユーフォーテーブル近辺。この大量の人は何かというと、上映をパスする代わりに21時からufotable Cafeおよび併設ギャラリーで行われるエンターテインメント業者トークイベントのために並んでいる人々。整理券を配布している状態でこれ。


20時59分、一度に移動すると危険なので数人ずつに分けて中へ。


ぎっしり。メイン会場の併設ギャラリーは人でぎっしり。大体100人ぐらい。


そのため、急遽、第1部と第2部の2部構成に。下に並んでいるのは第2部の人たち。


第1部で併設ギャラリーに入れなかった人たちは隣のufotable Cafeで生中継をスクリーンで見ることに。


というわけで、21時37分頃、みんなで乾杯してトークイベント開始


で、このトークイベント、野中卓也(アニメーション監督@劇場版 空の境界 第二章)、岩上敦宏(アニプレックス プロデューサー)
日高功(ショウゲート ディレクター)、松永孝之(フロンティアワークス コンテンツ事業部)、武智恒雄(クロックワークス アニメーション統括ディレクター)、山中隆弘(キングレコード チーフプロデューサー)、納谷僚介(マウスプロモーション 専務取締役)をはじめとして、次から次へと業界関係者を引きずり込んでいくため、21時51分頃にはもう座る席が足りなくなって、こんなことに。


トークイベントが終了したのは翌日の午前0時になってから。これだけの関係者が集まることはまずないということなので、最後に記念撮影。そして2日目は終了へ……。


感想としては、今まで数々のイベントを取材したり、その裏舞台を見てきましたが、確かにアニメ業界でコレ系のイベントを地方で行うというのは前例がなく、しかも想定以上に人が来たということになるため、おそらく今後、このユーフォーテーブルの今回のイベントに触発されて同様のイベントが首都圏以外でも行われる可能性が出てくると予想されます。今までは可能性が「ゼロ」だったのですが、それがゼロではなくなったというわけなので、そういう意味ではエポックメイキングな日だったのだ、という印象を受けました。

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