まるでゾウの群れが奏でているかのような「ツァラトゥストラはかく語りき」導入部のムービー
曲のタイトルではピンと来ないかもしれませんが、「ツァラトゥストラはかく語りき」は映画「2001年宇宙の旅」のオープニングテーマ曲として有名なR・シュトラウスの交響詩。オルガンやトランペットによる壮大な出だしが特徴的で、Wikipediaによれば「LPレコード時代には録音技術者泣かせの曲として知られる一方、優秀録音盤がしばしばオーディオ機器のデモンストレーションに用いられた」そうです。
この曲をある楽団が演奏しているのですが、トランペットがゾウの鳴き声にしか聞こえないようなヒドイ内容になっています。なぜこんなことに……。
詳細は以下から。
まずは、ホンモノの「ツァラトゥストラはかく語りき」から。
YouTube - 2001 A Space Odyssey Opening
そして、こちらが問題の「ツァラトゥストラはかく語りき」。出だしの時点で何かがおかしいとすぐにわかります。
YouTube - Portsmouth Sinfonia : "Also sprach Zarathustra"
これは「ポーツマス交響楽団」という楽団が演奏したもの。立派な名前はついていますが、その実態は1970年にイギリスのポーツマスにあるポーツマス芸術学校で結成された素人楽団です。この楽団には演奏者はミュージシャンではないこと、もしミュージシャンなら今までにやったことのない楽器を演奏することというヘンな規則があり、最初は1回限りのパフォーマンスとして企画されたものだったそうですが、コンサート、レコード、さらには映画と活躍の幅を広げ1979年の最終公演までの約10年間にわたってちょっとした社会現象になったそうです。
楽団が演奏したクラシックメドレー。これもまたヒドイ。
YouTube - Classical Muddley - The Portsmouth Sinfonia
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