イギリスの白バイ警官隊、所有するバイクを全て売却して廃止される
イギリスといえばバイクの国。ノートンやトライアンフといった伝統的なバイクメーカーが生まれ、毎年5月末には世界最大規模の公道バイクレース「マン島TTレース」も開催されるなど二輪車に関して長い歴史をもった国なのですが、このイギリス・ノースアンブリア地方の警察では白バイ隊のバイクをすべて売却し、隊を廃止することが決定され、一部はすでに売却されてしまったそうです。いったい何がどうなって、こんなことが起こったのでしょうか?
詳細は以下。
Health and safety: police force sells motorbikes - Telegraph
警察の発表によると「バイクは衝突事故に弱く白バイ警官の安全を確保することができない」ので白バイ隊を廃止することにしたとのこと。所有するバイクの一部はすでに他の白バイ隊に払い下げられ、残ったものも装備を外されてオークションに出されるそうです。白バイ隊の隊員は解雇されることなく、自動車班に組み込まれるとのこと。
幹部は「車でもバイクと同じように仕事ができる」としていますが、現場の警察官からは「白バイ隊のない警察なんか聞いたこともない」「渋滞や狭い道など車が入っていけないところでも走れて便利なのに」と強い反発の声もあがっています。なお浮いた費用は近隣の警護を強化するために使われるとのこと。
白バイはその機動力を利用し、路上の安全を守る要として活躍しているほかVIPの警護やマラソンの先導など付随的な業務も日々こなしており、果たして自動車で同じようなことができるのかは疑問。廃止の理由として「隊員の安全のため」以外は明らかにされていませんがひょっとしたら他にも、維持のための費用や環境対策など何か理由があるのかもしれません。
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