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約300本のマイクロソフト製品がダウンロードして使い放題の「MSDN Subscription」を覗いてみた


IT系の開発者として、最新のソフトウェアはすぐに手に入れて試したいものですし、互換性を調べるために大昔のソフトウェアが必要になることもあります。しかし、企業でそのようなソフトウェアを購入するには煩雑な社内の手続きが必要な上に、無視できない額の費用がかかってしまうため、欲しいと思ってもなかなか手に入れることができないというのが現実です。

このような「開発に必要なソフトを購入したいが価格も高いし手間も手続きも煩雑で困っている」開発者に向けて、マイクロソフトは同社製品なら何をどれだけダウンロードしてインストールして使い倒してもOKという「MSDN Subscription」サービスを行っています。しかも利用できるのはいわゆる「試用版」や「機能制限版」といったものではなく、まるっきり製品版と同一。話に聞いたことはあっても実際にはどのようなサービスなのか、試しに使ってみました。

詳細は以下。
MSDN Subscription - 300以上のソフトウェアと常に最新 Visual Studio を利用できる、開発者の皆様にとっての必需品
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/subscriptions/


MSDN Subscriptionの仕組みはいたってシンプル。マイクロソフト製品に向けた開発を行っているデベロッパーなら、Visual Studioなどを開発環境として利用することが多いかと思います。このVisual Studioシリーズのライセンスに加えて、MSDN Subscriptionのライセンスを購入したり、新規にVisual Studioを購入する際にMSDN Subscriptionをオプションとして付加すると、OfficeシリーズMicrosoft SQL Serverといった約300本ものマイクロソフト製品が利用し放題になるという仕組み。

それでは早速MSDNのトップページから覗いてみることにしましょう。赤丸の「MSDNサブスクリプション」をクリック。


MSDNのトップページが表示されたら「ダウンロード」をクリックするとソフトウェアの一覧を見ることができます。見るだけならMSDN Subscriptionに登録しなくとも可能。


ダウンロードのトップページ。左カラムのソフト名をクリックすると右側に関連ソフトが現れる仕組み。検索もかけられます。


約300本がダウンロード可能ということですが半端な量ではありません。これは「オペレーディングシステム」のツリーを展開したところですが、まさに山のよう。実行形式のファイルだけでなくCD・DVDイメージなど多様な形で公開されています。


サイトの左カラムの検索欄を利用するとインライン検索されてゾロゾロと出てきます。試しに「office」と入れてみましょう。


Office95日本語版を発見。14年前のソフトウェアもきちんとアーカイブされています。


色々と探し回っているとアラビア語版Windows 7のベータ版を発見。色々なものがありますね。


最近リリースされたロボット用アプリケーション開発ソフトのRobotics Developer Studioは日本語では見つかりませんが……


赤丸の「言語」のところを英語にすると使えるようになる。他にも言語を変えると見つかるソフトがいくつかあるようです。さらにこうした最新のアプリケーションもすぐにアップロードされるのが MSDN Subscription のよいところです。


実際にMSDN Subscriptionに登録すると見られる登録ソフトウェアの製品名・プロダクトキーの一覧。総額一体いくらになるのか考えると恐ろしくなるほどの長大なリストになっています。


WindowsXPなど一部の製品についてはクリックの都度プロダクトキーを発行するようになっています。1ライセンスで、1ソフトあたり10個のプロダクトキーを生成可能。WindowsXPは他にもMedia Centerなど多数のエディションがありますが、それら1つ1つに10個ずつプロダクトキーを生成が可能。


さきほどの「ダウンロード」ページからプロダクトキーを取得することも可能。MSDN Subscriptionにログインした状態で赤丸の「キー」をクリックするとプロダクトキーが表示されます。これはOffice 95のプロダクトキーを取得したところ。


DVDイメージにプロダクトキーが含まれているものもあり、そのようなものは「キー」をクリックすると「This product is pre-pidded」と表示されます。


マイクロソフト製品を用いた開発にあたってよく分からないことがあれば「MSDN オンライン コンシェルジェ」を通じてオペレーターにウェブチャットを通じて質問ができます。困っているときというのは「何を検索したらよいのか分からない」ということが多く、有人サービスなら柔軟な解答を得ることができそう。


それでは早速質問の内容を入力して「送信」をクリック。


こちらの質問に対して最適な技術情報をライブラリから検索してリンクを送ってくれます。クリックすると右側のフレームに表示されるので、確認しながら話を進めることができとても分かりやすい。


また、直接の答えに加えて関連していると思われる情報もこのようにずらずらと教えてくれます。メールだとそのものズバリというような解答を得るのに時間がかかりますが、チャットならこのようなやりとりが可能なので、複雑な内容を質問したいときにはかなり便利ではないでしょうか。


開発者の自由がかなり確保されているMSDN Subscriptionライセンスですが、ダウンロードしたソフトウェアの使い方についてはマイクロソフトはかなり詳細な注意を掲載しています

まず、MSDN Subscriptionを通じて入手したソフトウェアを利用できるのはライセンスを発行された開発者のみ。ライセンスはソフトウェアではなく開発者に対して発行されるため、複数のPCにインストールしても構わないそうです。


ただし、インストールしたソフトウェアを他人に使わせるのは不可。


もちろん開発以外の用途に使うのも不可。ただし、MSDN Premium Subscription以上であれば、Microsoft Officeに限り開発以外の用途に使えます。ドキュメントの作成やプレゼンテーションにも使えそう。


当たり前ですがCD・DVDイメージのファイルを焼き込んだDVD-Rなどを他人に譲渡するなどといったことも不可。


ちなみに、価格シミュレーションでVisual StudioにMSDN Subscriptionを付加したものの価格を出すとこんな感じ。ただしこれはあくまでも参考価格で、実際には本数やサポートするソフトの内容などで価格が変わってきます。詳しくはマイクロソフトや販売代理店に問い合わせてみたほうが話が早いでしょう。


現在は優待キャンペーンもやっており、Visual Studioのライセンスを持っていればMSDN Subscriptionのライセンスだけを比較的安価に付け加えることも可能です。


また「開発ツールのお得な買い方オンライセミナー」も行われており、MSDN Subscriptionのお得な買い方の詳しい情報も手に入れることができる上に、6月30日までにセミナーの動画を視聴すれば抽選で書籍も当たるというおまけつき。


なお、impress R&D ストア内のimpress Direct PC SOFT SQUAREAmazonといった販売代理店では、優待キャンペーンに加えてMSDN Subscription関係のディスカウントを行っており、かなりお得な価格で手に入れることができるようです。またデザイナー向けのウェブ開発環境「Expression」にもSubscriptionサービスがあり、現在こちらもディスカウントキャンペーンが行われています。ライセンスオンラインでそこからさらにディスカウントを行うキャンペーンも実施されているようです。

個人に対しては値の張る投資ですが、調達にかかる余計なコストと時間を削減しつつも開発環境はきっちりと整えて生産効率と収益率を高めていきたい、と考えている企業にとってはかなり使い勝手もよく、お買い得なプランという印象を受けました。エンジニアとしては新しいソフトウェアが出たらすぐにでも触れて試してみる必要がありますし、管理担当者としてはなるべく少ない手間と予算できちんと環境を整備する必要があります。こういった二者間のある意味では矛盾した要求が企業内で対立することは少なくないと思われますが、このMSDN Subscriptionをうまく活用すれば、そのような不毛な争いを避け、企業本来の役目に集中することが可能なはずです。

百聞は一見にしかず、まずは以下のリンクから実際に試して体験してみるのが一番です。

MSDN Subscription - 300以上のソフトウェアと常に最新 Visual Studio を利用できる、開発者の皆様にとっての必需品
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/subscriptions/

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in ソフトウェア,   ネットサービス,   広告, Posted by darkhorse_log

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