テレビとインターネットの立場が入れ替わる日は近い?
若年層を中心に長時間インターネットを利用するユーザーが増えつつありますが、このまま増え続けると近いうちにテレビと立場が逆転するかもしれないことが、マイクロソフトがヨーロッパで行った調査によって明らかになりました。
はたして日本でも同様のことが起きるのでしょうか。
詳細は以下の通り。
European internet consumption to overtake TV in 14 months - Media News - Brand Republic
この記事によると、マイクロソフトは2010年6月にはテレビの視聴時間にインターネットの閲覧時間が追いつき、逆転するかもしれないという調査結果を発表したそうです。
これはイタリア、フランス、スペイン、ドイツ、イギリス、ベルギー、オーストリア、スイス、デンマーク、スウェーデン、オランダ、フィンランド、ノルウェートルコ、ジブラルタル、キプロス、ギリシアを対象として行われた調査で明らかになったもので、2010年には一週間当たりのテレビ視聴時間が11.5時間になると見込まれるのに対して、インターネット閲覧時間は14.2時間になると見込まれているとのこと。
このような逆転が生じると見込まれている背景には、現在18歳~24歳の若年層がしばしばパソコンをテレビ番組を視聴するための唯一のスクリーンとして利用していることや、この世代の7人に1人がテレビを全く観ないこと、そして2008年のヨーロッパにおけるインターネット人口が2004年と比較して27%増加しており、全体のおよそ50%に達しつつあることが挙げられています。
ちなみに2008年のヨーロッパにおける一週間当たりのインターネット閲覧時間はおよそ9時間となっているそうですが、はたしてマイクロソフトが見込んでいるような高いペースでの成長は続くのでしょうか。また、テレビとの接触時間がパソコンとの接触時間の10倍にあたる日本では、テレビユーザーを取り込むために「テレビ版Yahoo!JAPAN」がサービスを開始するなど、まだまだテレビの優位が続くように思われますが、転換期がいつ訪れるのかが気になります。
・関連記事
地方のテレビ番組などを視聴できるフリーのP2Pソフト「KeyHoleTV」に権利者団体から警告 - GIGAZINE
KeyHoleTVに対する著作権侵害の「警告」はなりすましメールだったことが判明 - GIGAZINE
PS3で地デジの録画が可能に?周辺機器として地デジチューナーが登場か - GIGAZINE
これでどこでもデジタルハイビジョン放送が見られるように、世界最小のフルセグハイビジョン受信機「フリーオエクスプレス」登場 - GIGAZINE
・関連コンテンツ