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有機ELやFEDなど、次世代ディスプレイの量産が中止や延期に


現在主流となっている液晶ディスプレイに代わる次世代のディスプレイとして、有機ELや「電界放出型ディスプレイ(FED)」などが期待されていますが、世界的な景気の後退を背景に量産の中止や延期などを決断するメーカーが相次いでいることが明らかになりました。

詳細は以下から。
薄型パネル、次世代型の量産中止・延期相次ぐ ソニー系など デジタル家電&エンタメ-最新ニュース:IT-PLUS

日本経済新聞社の報道によると、次世代ディスプレイの製品化を手がけているメーカー各社が相次いで量産計画を見直し始めているそうです。


これは技術と価格の両面で競争が激しい上に、景気の悪化で設備資金の調達環境も悪化していることを受けたもので、ソニーと投資ファンドなどが共同出資するエフ・イー・テクノロジーズが手がけていた「FED」の量産が中止になるとのこと。

FEDはバックライトを用いずに電子を蛍光体に当てて発光させるブラウン管と同様の自発光方式を採用することで、低消費電力で動きに強く、深みのある黒色を表現できる高画質な次世代ディスプレイでしたが、製造コストは液晶などと比較して高くなるとされており、量産を中止した上で会社の清算手続きに入る方向だそうです。

また、東芝とパナソニックの共同出資会社も携帯電話などに使う小型有機ELパネルの量産を延期するとしています。

有機ELやFEDだけでなく、昨年生産設備の人員募集が行われていたキヤノンの次世代ディスプレイ「SED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)」にも期待が寄せられていますが、はたしてどうなっているのでしょうか…。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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