湖の水位変動に影響されない、湖上に浮かぶ家
カナダとアメリカの国境にあるヒューロン湖は五大湖の一つ。五大湖は環境変化のために毎年だんだんと水位が下がっているそうですが、ヒューロン湖は月ごとにも水位の変動がかなりあるらしく、湖畔に家を建てるのが大変なのだとか。そのために考え出されたのが、この浮かぶ家なんだそうです。
詳細は以下から。
Floating House / MOS | Arch Daily
湖の水位は季節ごとの変化のほか、環境の変化によっても変動します。ヒューロン湖ではその変動がかなりのものになるため、適応するためにできたのがこの浮かぶ家。
従来、湖の中にある離れ小島に家を建てることには様々な制約があり、家を建てようとするとかなりのお金が必要になっていました。そこで、浮かぶ家を考えた制作グループMOSはヒューロン湖を水路として使う新しい工法を考えました。
新しい工法では建築資材を土木業者の製作所に送るのではなく、湖岸に作った作業所に送ります。そこで土台を完成させて鋼鉄のフロートと組み合わせ、湖を曳航していって凍った湖の上で家を建てて錨を降ろしたら完成。家は湖の上をトータルで80kmほど移動することになるそうです。
浮かんでいるためたとえ水位が上がろうが下がろうが平気という利点はありますが、船酔いする人には厳しい環境になりそう。
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