寄生されたイモムシが寄生主を外敵から守るために操られて戦うムービー
タレコミによると、寄生されるとその寄生主にとって利益となる行動を宿主が操られて行うようになる……という仮説がよく知られていますが、体の中にもう寄生主がいないにも関わらず、最後の最後まで操られ続けるという場合があるとのこと。
というわけで、なかなか衝撃的なムービーの再生は以下から。
Nature - Animal behaviour: Guardian caterpillars
元になった論文は以下から見ることができます。
Parasitoid Increases Survival of Its Pupae by Inducing Hosts to Fight Predators
記載されている論文によると、ある種の蛾の幼虫に寄生するコマユバチ科の寄生主は、幼虫(イモムシ)の体内を食い荒らしたあとに、イモムシの身体から出てきてサナギになるのですが、この寄生されていたイモムシがしばらく死なないでいて、サナギを外敵から守るような行動を見せるそうです。
まず、これが寄生されていない場合。特に虫を追い払ったりはしません。(元のWMV形式のムービーはこちらをクリック)
そしてこれが寄生されていた場合。寄生主自体はサナギになっており、イモムシの上の方にいて、これを食べようとする外敵が来るとイモムシが頭をかなり激しく振り回して暴れ、敵を追い払って守るような動きを見せます。(元のWMV形式のムービーはこちらをクリック)
いずれにせよ、このイモムシには「死」しかないわけですが、最後の瞬間まで徹底的に利用されるとは……一体どういう仕組みなのやら……。
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