気候変化がどのように起こってきたか一目で見られる「CLIMATE TIME MACHINE」
NASAの提供する「CLIMATE TIME MACHINE」というサービスでは、これまでに蓄積されてきたビジュアルデータを用いて、地球の気候変化がどのように起こってきたのかを一目で見られるようになっています。見られるのは北極海の氷の減少、海面の上昇、二酸化炭素排出量の増加、気温上昇の4つ。データは少ないものでもここ10年、多いものでは120年分ほどの積み重ねになっています。
詳細は以下から。
CLIMATE TIME MACHINE
サイト下部のメニューから「Ice Melt」を選ぶと北極海で氷が減少していく様子を見ることが出来ます。基準となっているのは1979年で、スライダーを右に動かすと時代が新しくなっていきます。
1990年。画面左側のロシアに面しているあたりがかなり後退。
1996年。1979年と形は変わっていますが、90年に後退していたロシア側も再び氷が張りだしてかなり大きくなっている。
直近の2007年。氷の面積が1979年の半分ぐらいにまで減ってしまっています。
「Sea Level」から見られるのは海面の変化。(7/1 19:53修正)
南米から太平洋に向けて赤道沿いに海面が盛り上がっている。色だけ見ているとまるでエルニーニョ現象みたい。
盛り上がった部分のそばにはへこみが。
2002年は太平洋全体が海面上昇しているようです。
2005年。だんだんと全体的に海面が上昇しつつある?
「CO2 Emissions」では主要国の二酸化炭素排出量を比較できます。濃いオレンジ色で塗られている国は排出量が多いということ。
排出量が常に多いのはアメリカ。
近年は中国やインドが伸びてきており、ロシアは減少傾向にあるようです。
最後の「Average Global Temperature」は気温上昇の様子。1885年から2007年までを比較できます。
第二次世界大戦後の1946年。北極あたりに上昇傾向が見られる。
全体的に変動の少ない1970年。大阪万博が開催された年です。
1990年は世界中で気温が上昇傾向に転じる。
そして直近の2007年のデータ。色分けのせいもありますが、なんだか地球が汚れて滅んでしまいそうに見えます。
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