Google、再生可能エネルギーに数百万ドルを投資する計画を実行へ
Googleは言うまでもなく世界で屈指のサーバ台数を保有しており、サーバ自体は割と安価ではあるものの、やはり電力代がバカにならないほどかかっているらしく、それを何とかして低くするために今までもさまざまな努力をしています。そして、再生可能エネルギーに数百万ドルを投資する計画を立てており、今年度から実際の活動に着手するとのこと。
一体どれぐらいGoogleがこの電力関係、電力消費などの問題について関心を持っているかを改めて認識できる詳細は以下から。
Google Pours Massive Investment into Renewable Energy Research
グーグル共同創立者ラリー・ページによると、Googleはこの電力事業によって大きな利益を出すことができると考えているとのこと。Googleにとって最大の問題は絶えず拡大するデータセンターの電力需要であり、一体どれぐらいの電力を消費しているのかはトップシークレットとなっています。が、Googleのデータセンター需要は尋常のレベルではなく、すでにいくつかものデータセンターを世界各地に自前で建設しています。
既にカリフォルニアのマウンテンビューにあるGoogle本社にはアメリカで最大の太陽電池による発電装置が設置されており、再生可能なエネルギー、再利用可能なエネルギーに関する取り組みはもう始まっているとしています。これらの研究に対して2008年度は2000万ドル(約20億円)を単独で投資することになっており、これには再生可能エネルギーエキスパートとして20人~30人の新入社員を雇うコストを含んでいるとのこと。
これらの計画については昨年度に大筋が以下のような感じで発表されています。
Google、石炭より安い再生可能エネルギー開発イニシアチブを発表 - ITmedia News
Google、再生可能エネルギーの開発に着手 - 1ギガワット規模を目標 | 経営 | マイコミジャーナル
【海外IT動向】米グーグル、再生可能エネルギーを用いた発電技術を開発(2007/11/28) - CIO Online
Google によると、現在のところ全世界の電力の40%は石炭を使って発電されているという。同社の目標は、1GW(ギガワット)の再生可能エネルギー容量を石炭よりも安価に作り出すことだ。同社では「数十年ではなく数年で実現できる」(Page氏)と見通しを示した。
Google がこの目標を達成し、再生可能エネルギーの大規模な導入が石炭よりも安価であれば、全世界の電力需要の大部分をそのエネルギー源でまかなうことが可能になり、炭酸ガス放出を大幅に削減できると、Page氏は見込んでいる。「これは当社にとってもよいビジネスになると期待している」と同氏は述べた。
この調子でいくと、最終的には一体どのような世界が待っているのでしょうか……。
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