吸い込むだけで睡眠の代わりになる薬を開発中

最新の研究結果によると、ある脳内化学物質をスプレー式点鼻薬のようにして吸い込むだけで睡眠の代わりになる可能性が出てきたそうです。これまで知られているようなカフェインやアンフェタミンと違って中毒作用や副作用がほとんどなく、かなり理想的なものになるかもしれないとのこと。
詳細は以下から。
Snorting a Brain Chemical Could Replace Sleep
これはインターネットの原型である「ARPANET」を作ったアメリカ国防総省の研究機関「DARPA」の支援によって進められている研究で明らかになってきたもので、「orexin-A」という物質がそのカギを握っているとのこと。
オレキシン - Wikipedia
[PDFファイル]オレキシンの生理機能の解明
どうやら覚醒状態を司る物質のようです。実用化はまだまだ先のようですが、睡眠障害の治療薬としてまず実用化される可能性があるとのこと。
なお、なぜアメリカ国防総省の研究期間であるDARPAがこの研究を支援しているかというと、以下のような目的があるため。
「5日間食料なしで戦える兵士」開発プロジェクトに取り組む米国防総省 | WIRED VISION
このDARPAプロジェクトは、『メタボリック・ドミナンス』、あるいは「最高度の兵士能力」プロジェクトと呼ばれている。米国防総省では、人間なら通常持つはずの身体的要求をほとんど持たずにすむ戦闘員を生み出すために、将来を見据えた広範な研究を行なっているが、このプロジェクトもその一環だ。たとえば、睡眠の必要を減らす研究プログラムにDARPAは膨大な資金をすでに投入している。また、負傷した兵隊が──衛生兵の助けなしに──何日も戦闘を持続できるようにする技術(日本語版記事)についても、研究に取り組んでいる。
日本の場合は兵士ではなく、ソフトウェア開発やその他さまざまな業務にこの睡眠代替薬が使われるのかもしれず。不眠不休で働け、と。
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in メモ, Posted by darkhorse
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