北米の先住民族ラコタがアメリカに対して独立宣言を突きつける
北米の大平原に18世紀から住んでいる先住民族ラコタの代表らが記者会見を開き、アメリカ合衆国からの離脱と独立を宣言しました。ラコタ国はネブラスカ州、サウスダコタ州、ノースダコタ州、モンタナ州、ワイオミング州の5つの州にまたがっており、アメリカの市民権を放棄するならパスポートと運転免許を発行してくれて住民税は免除されるそうです。
詳細は以下の通り。
Sitting Bull's warriors break away | The Daily Telegraph
北米先住民族ラコタ、米国から「独立宣言」 国際ニュース : AFPBB News
ラコタ族の代表は、アメリカ政府とラコタ族が締結した条約から離脱するということを月曜日に国務省に伝えたとのこと。ラコタ族の独立運動は1974年の独立継続宣言の起草から再開され、しっかりと運動の準備が整うのを待って33年かけて宣言が行われました。きっかけの一つには9月に国連で採択された「先住民族の権利に関する国連宣言」があるようです。代表団はボリビア、チリ、南アフリカ、ベネズエラの大使館を訪問し、今後も外交活動を続けていくとのこと。
これがラコタの領域。
現在、ラコタ族では子どもの自殺がアメリカ平均より1.5倍も多く、男性の平均寿命は世界最短の44歳未満。乳幼児の死亡率に至ってはアメリカ平均の5倍にもなるそうです。
ちなみに、「ラコタ」とは彼らの言葉で「友人」を指し、スー族とも呼ばれます。ラコタの有名人としてはシッティング・ブルやクレイジー・ホースなど。
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