「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」制作舞台裏を取材&担当ディレクターにインタビュー

質の高いさまざまな名言(流儀)を毎回放送している「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」の制作舞台裏を取材させてもらうことになったので早速行ってきました。
12月25日(火)に放送される初の生放送「クリスマススペシャル」の詳細や、脳科学者・茂木健一郎氏と住吉美紀アナウンサーの打ち合わせの様子、番組を作る総本部ともいえる制作局の光景などなど、知られざる制作の舞台裏を取材してきました。
一体どのようにしてあれだけハイレベルな番組を作り出しているのか、その秘密は以下から。
◆「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」制作班に突撃
これが「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」制作班の方々。



で、あっちが打ち合わせの部屋ですね、撮影許可をもらったので中に入ることに。

茂木氏と住吉アナ、そしてプロデューサーの3名で打ち合わせ中の様子



かなり真剣


打ち合わせの部屋全体の様子をパノラマ写真にしてみました

再び外に出て撮影、みんなひっきりなしに電話したり何かぱちぱち打ち込んだり、書きまくったり、すさまじく忙しそう。







ポットと水入れボトルなどがいっぱい。かなり強烈なことに。

というわけで、担当ディレクターにお話をうかがいました。
◆「プロフェッショナル 仕事の流儀」の人選について
GIGAZINE(以下、G):
番組中に出てきて取り上げられるそれぞれの人というのは、どういう経緯で選んできているのでしょう?何か基準とか、視聴者からの推薦とかがあるのでしょうか?
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀担当(以下、NHK):
基準は特にないのですが、その業界で「この人だったら間違いない」というのがあるので、実績や周囲からの評価、あるいは協会・団体などにヒアリングして、「この人がやはり第一線だ」「やはりこの人なら自信を持ってオススメできる」「この人しかない」というように実績で誰もが認める、一目置かれている人を選んでいます。やはり詳しい人たち、その道のプロが「こいつはすごい!」と太鼓判を押すような人はまさに「プロフェッショナル」なので。
G:
なるほど。番組自体の趣旨からぶれないような人選がちゃんと続くのはそのあたりの丁寧な仕事があるからというわけですね。
NHK:
各業界の第一線で活躍している人たちの今にまさそのときを追っかけるドキュメンタリー番組なので、人生の決断の時であるとか、悩みであるとか、そういう現在進行形のドラマ、予定調和ではないドラマのおもしろさを追求していく、それが番組の醍醐味だと思っています。
◆番組の作り方
G:
番組制作自体の質問になるのですが、どういうようにして番組作りは進めていっているのでしょう?
NHK:
番組制作のディレクターが11人いまして、ディレクターがひとりにつき、その番組で取り上げるひとりを追っかけていくという感じです。放送される番組1本を仕上げるのに全部で3ヶ月ほどかかります。だから、ロケ期間自体は最大40日を設定していて、ものによってはその期間よりオーバーすることもあります。それから編集に入って、スタジオ収録をして、さらにスタジオ収録部分を編集して……というようになります。これだけ全部合わせると3ヶ月ぐらいかかってしまうというわけです。
G:
今日見せていただいた茂木さんや住吉さんの打ち合わせというのは、あれはどういったものなのでしょう?
NHK:
あれは毎週木曜日にスタジオ収録を行っていまして、できあがったVTRを見ながら「じゃあこういう質問をゲストの方にしよう」とか、そういう打ち合わせをするわけです。想定の質問というのはプロデューサー側で打ち合わせ前に用意しているのですが、実際に初めてVTRを見るのはキャスターのお二人、茂木さんと住吉さんになるので、「こういう話の流れだったらこういう質問も聞いてみたいね」とかになるわけです。そうすることでよりトークが盛り上がるような質問を設定していくわけです。
G:
なるほど、そうすることで自然な流れの中で的確な質問をすることができるようになる、と。さすがにかなり作り込まれた番組作りですね。
◆毎回出てくる「流儀」(名言、文言)について
G:
2007年12月25日(火)放送の、初の生放送「クリスマススペシャル」では、今までの各回に流れたプロの「流儀」、いわゆる名言ですね、その中から心に残った流儀や印象深い流儀をネットで募集するというのをやっていますが、あの「流儀」はどうやって決められているのですか?
NHK:
あれはですね、取材したプロの方が言った言葉をそのまま出す場合もありますが、それ以外にも、プロの方が「思い」として持っていてもなかなか言葉にしているわけではなく、無意識にやっている場合もあるわけでして。そういう場合には逆にディレクターが考えることになります。たぶんこの人がやろうとしているのはこういうことなのではないか?ということで「言葉」にしていくわけです。全部手作りですね。
G:
なるほどなるほど。
NHK:
別に専門のコピーライターがいるわけではないので(笑)
G:
ということは、いくつかある中から選んでいるという感じになっているのでしょうか?
NHK:
そうですね、選んで放送しています。だから、ボツになった「流儀」もたくさんあります。編集中にもうぼろぼろふるい落とされていくので……。
G:
「ボツになった流儀」を集めて放送しても面白そうですね(笑)
◆「心に響いた仕事の流儀」と「モギケン人生相談室」募集中
G:
さっきもちらっと話に出てきましたが、確か12月1日まで何かネット上で募集しているんですよね?
NHK:
ええ、「心に響いた仕事の流儀」と「モギケン人生相談室」というのを募集しています。
G:
どういうものですか?
NHK:
今年で「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」が2年目になるので、それを記念して行っているものです。
G:
2周年企画なんですね。
NHK:
そうですそうです。これまでのプロフェッショナルを振り返りつつ、今後もお願いします、という感じです。実際には締め切りが12月1日なのですが、12月25日までに72人のプロフェッショナルが登場することになるんですよ。視聴者の方の心に残った流儀を募集しまして、年齢層だとか、例えば20代で最も反響が大きかった流儀は何であるかとか、世代を超えて支持の多かった流儀はどれであるかとか、そういうのを集計して、番組内で紹介するという仕掛けというか、見方を考えています。実際の放送は生放送なのでどうなるのかちょっとまだ決めているわけではないのですが……。
G:
「モギケン人生相談室」というのは、一体……?
NHK:
これはですね、キャスターの1人でもある脳科学者の茂木健一郎さんが、みなさんの質問や人生相談をネットから送っていただき、それに答えていくというものです。時間の許す限りできるだけお答えしていこうと。
G:
なんだか生放送ですし、ラジオ番組みたいですね(笑)
◆編集後記
そんなこんなでNHKの奥深くまでずかずかと侵入し、挙げ句の果てに食堂でコーヒーなどをすすらせてもらいながらインタビューに応じていただいたわけですが、やはり一番驚いたのは番組1本を制作するためにかける時間の長さ。時間とクオリティがある程度比例するとしても、3ヶ月もの期間をたった一人の取材に費やすというのはなかなかできることではないです。だからこそ取材して番組化する際には質の高いものとして完成させなくては……!という心意気が高いようです。
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