知られざるNHKラジオセンターの舞台裏を取材してきました~生放送編~
「激闘編」では意外に大変なインタビューの様子を、「潜入&技術編」では放送を支えるシステムを取材したわけですが、いよいよそれらが結実するNHKラジオ第1「私も一言!夕方ニュース」生放送の瞬間です。
~ここまでのあらすじ~
↓
国会中継の放送が押しまくり、結果、17時開始のはずが17時41分開始に決定、ついに「私も一言!夕方ニュース」の戦いが始まる……
17時33分、スタッフ集結
スタジオの向こう側ではゲストも含めてスタンバイOK。手前の机とソファはゲストが放送開始まで待つ場所です。
17時39分、放送2分前。本日の流れの最終確認中。
17時40分、放送1分前。もう事前にやるべきことは全部やりつくした状態、あとは生放送中に地震が起きたり、突発的な非常事態が起きたときに備えて臨戦態勢を放送時間中ずっと維持し続けることになります。
17時41分、放送開始です。「ここまでが戦い」ではなく、ここからが「真の戦い」になるわけです。
「私も一言!夕方ニュース」生放送開始 - YouTube
妙な緊張感が漂います
手前にあるノートパソコンには番組に寄せられたメールなどがリアルタイムに表示されており、ラジオ独特の「双方向性」はここが司っています
隣のスタジオに別のアナウンサーが入り、途中で挿入されるニュースに備えます
間もなく出番です
「私も一言!夕方ニュース」途中に挿入されるニュース - YouTube
この写真の上部を見ると監視カメラをまっすぐ下に向けたようなカメラがあり、その先にはコピー用紙がどっさりと積まれています。
これはこちらから指示を出すときに紙に書いてカメラで写すことでスタジオ内のアナウンサーの目の前にあるモニターにその指示の内容が映るという仕組み。
例えば「~~分でこの話を切って次の交通情報へ」というような指示をリアルタイムに出して伝えていくわけです。
まさに臨戦態勢
ミキサーもあっちこっち動かしまくりの調節しまくり
この日は国会中継で押したため、時間調整が大変
ふと部屋の後ろを見ると冷蔵庫&お茶セット。ゲストの人やアナウンサーなどがスタジオから出ると、ここから速攻でお茶が出されます。
そして無事に放送終了、おつかれさまでした
と、ここで終わると思ったら大間違いで、今日の反省会&明日の打ち合わせ開始。
このようにしてNHKラジオは成り立っているわけです
・つづき
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