日立、HDDの記録密度を2.5~5倍まで引き上げる技術を開発
日立と日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)が、HDDの磁気ヘッドを改良することによって、記録密度を一気に引き上げる基本技術を開発したそうです。これにより記録密度は従来の2.5~5倍になるとのこと。
つまりHDDの記録容量が飛躍的に伸びる可能性が出てきたということなのでしょうか。
詳細は以下の通り。
1平方インチ当たり1テラビット級のHDD実現に向けた
CPP-GMR方式の磁気ヘッドの基本技術を開発
このリリースによると、日立とHGSTはHDDのデータを読み書きする磁気ヘッドとして、新たに「CPP-GMR方式」を採用したヘッドの基本技術を開発したそうです。
これはヘッド素子の膜材料に、再生信号の出力を従来比で3~4倍大きくできる「高電子スピン散乱材料」を用いるとともに、新たに開発したノイズを抑制する技術を加えたもので、この結果、磁気ヘッドの読み取り性能を決定する要因の一つとなる、信号雑音比(S/N比)において最高の結果を出したとのこと。
これにより垂直磁気記録方式を採用したHDDにおいて、現行製品の2.5~5倍に相当する、1平方インチ当たり500ギガビットから1テラビット級の面記録密度を実現できるようになったとしています。
単純に考えて、将来的に現行製品の2.5~5倍の容量のHDDが出るということなのでしょうか。とても気になります。
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