日立がHDD事業を売却するかもしれません
ロイター通信の報道によると、日立製作所が不振のハードディスク(HDD)事業を売却する方針を固めたそうです。売却先は複数のファンドが候補に挙がっているとのこと。
詳細は以下の通り。
日立<6501.T>がHDD事業売却の方針、複数のファンドが候補に=関係筋 | Reuters
この記事によると、日立は2002年12月にIBMから買収したHDD事業を自社のHDD部門と統合して設立した日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)が、生産効率の悪さやHDDの価格の下落を受けて2006年度までに4期連続の営業赤字を計上し、2008年3月期も330億円の営業赤字が見込まれていることから、HDD事業の売却に踏み切るそうです。
すでに日立はHDD事業売却のフィナンシャル・アドバイザーとしてアメリカのメリルリンチを選定する方向で調整しており、すでにメリルリンチを通じてカーライル・グループなどのアメリカ系投資ファンド3社と売却に向けた折衝を始めたとのこと。
日立が最終的にHDD事業全体を売却するのか、一部を売却するだけにとどまるのかは不明だそうですが、2005年にHDDメーカーMaxtorがSeagateに買収されるなど、HDDメーカーにとって厳しい時代はまだ続いているようです。
ハードディスクドライブ事業に関する一部報道について
なお上記のリンクによると、日立はこの報道を受けて「本事業の売却について決定した事実はありません」と発表していますが、最終的にどうなってしまうのかが気になります。
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