今日は土用の丑の日(後編):「中国産」vs「鹿児島」vs「鹿児島産」

さて、本当にスーパーで買ってきたウナギは大丈夫なのか?ということで、今度は実際に食してみましょう。もう何がラベルに書いてあろうが根本的にそれを見破ることはほぼ不可能っぽいので……業者の方には産地偽装まがいの表示は絶対に許さないという断固たる姿勢で臨んで欲しいところです。
というわけで、「中国産」vs「鹿児島」vs「鹿児島産」の食べ比べです。果たして全部同じ味なのでしょうか?それとも差があるのでしょうか……?
戦慄の賞味結果は以下の通り。
まずこれが中国産

切ってみた、おいしそう。

謎の「鹿児島」はこんな感じ

切断面、あまり変わらない……?

で、「鹿児島産」のうなぎ

切断面……「鹿児島」も「鹿児島産」もあんまり大差ないですね。

で、レンジでチンして温めてみました。どれがどこ産かわかりますかね……?

これが中国産、黒いたれのパッケージのある皿です

これは「鹿児島」と書かれていたモノ、緑色のたれの袋のあるお皿です

そして最後が「鹿児島産」と書かれたウナギ

これ、見ているだけだとあんまりわからないかったのですが、まず包丁で切るときに露骨に差が出てきました。中国産はふにゃふにゃなのですが、それ以外の2つはかなり固い。さっきまで冷凍されてたのか?というぐらいにしっかりして身がぎっちり詰まっている感じ。切る前の状態で手に持っても折れないほどです。中国産はものすごくやわらかいのでふんにゃりと折れてしまいます。
そして肝心の味。中国産は「いつものウナギの味」ですが、残り2つは全体的に何となく泥臭いような香りのする味でした。また、脂の量が明らかに中国産よりも少ない。中国産は食べ終わるとお皿にべっとりと脂が残ります。

こっちは国産の「鹿児島」、写真ではよくわかりませんが、あんまり脂が出ません

これは「鹿児島産」、「鹿児島」と同じくらいの量でした。

どうやら、「鹿児島」と書いてあるなんだかあやしいウナギも味としては「鹿児島産」とほぼ同じだったので、単純に表記の問題だったようです、たぶん。ただ編集部員によっては「鹿児島とだけ書かれている方がちょっと泥臭さが強かったかも」との感想も。
で、どれが一番おいしいと感じたか?についてはブラインドテストの結果、「鹿児島産」がぶっちぎりの1位でした。「中国産」は脂が多いので味がぼけており、それに比べて味がはっきりとしており、さらに若干炭っぽい味がいい、とのこと。また、食べ慣れている中国産とは違う味なので「たまに食べると美味いな~」という味だったとのこと。
というわけで、「土用の丑の日に買うと高いから、売れ残りを狙うぜ!」という人は参考にしてください。
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