ローランドのコンパクト高性能レコーダー「R-09」を使ってみた

ローランドが出している、CDを超える高音質で録音が可能なコンパクト高性能WAVE/MP3レコーダー「R-09」を借りることができたので、いろいろと使ってみました。録音設定がかなり細かくできるので、屋外のライブを録音したり、会議室での会話を録音したりと様々な用途で使うことができます。

詳細は以下の通り。
製品のサイトはこちら。

R-09 :: 製品 :: ローランド

本体をじっくりと見ていく。側面には左から順に、ホールドのスイッチ、ボリューム、ヘッドホン端子がある。

反対側には左から順に、電源スイッチと録音レベル調整（INPUT LEVEL）がある。

ACアダプタ端子は普段はこの様にして隠れている。

上部中央にはマイク入力端子とライン入力端子。その左右にはステレオマイクが装備されています。

背面にはスイッチが4つついています。

左上の「AGC」がAUTO GAIN CONTROLで、遠くの声も近くの声も同じ音量で録音したい時はオンにします。右上の「EXT MIC TYPE」は外部マイクタイプの切り替えスイッチ、マイク端子に接続するマイクのタイプを選ぶことができます。左下の「LOW CUT」は、オンにすると低音域をカットしてノイズをカットしてくれます。最後に右下にある「MIC GAIN」はマイクの入力感度を切り替えます。

底面。

下にスライドさせるとSDカードとファイル転送用のUSB端子が現れる。

さらに「BATTERY」と書かれたロックをスライドさせて解除すると電池が取り出せる。通常使用時に、SDカードを抜こうとして誤って電池を落としてしまうという心配はまずありません。

電源を入れると、最初にこの基本画面が表示される。

画面は有機ELディスプレイを使用しており、視野角がかなり広い。

ほぼ真横、ディスプレイが見えなくなるまで文字が読める。

上からも読める。

iPod miniと並べてみた。サイズはそれほど変わらない。

厚さはさすがにiPod miniの倍。

表示部はiPodは常にバックライトを点灯させていないこともあり、R-09の方が見やすい。

斜めから見たところ。iPod miniはちょっとかすれて見える。

同じ角度から、iPod miniのバックライトをオフにしたところ。今度はちょっとiPod miniが暗すぎる。

ファイルをパソコンに転送するためのUSBケーブルを接続。ちなみにこれ専用のドライバや転送ソフトなどは不要。USBメモリみたいな感覚で転送できます。

PCとの接続中はこんな表示になる。

ACアダプタはここに接続される。

8月31日まで限定で、オリジナルのシリコンケースがついてくる。なお、詳細は「R-09シリーズ オリジナル シリコン・ケース」プレゼント・キャンペーンで確認のこと。

裏側。

シリコンケースを装着したところ。操作部分はケースが薄くなっているので、ケースの上からでも押して操作できる。

横もちゃんと操作できるように穴があいている。

背面。こちらも操作部は薄めなのでスイッチ切り替えが可能。

マイク端子などももちろん使える。

ACアダプタも接続できるが、ボトムカバーだけは開けられないのでSDカードや電池の交換はケースを外さないとできない。

本体の「MENU」ボタン長押しで設定画面に入る。

録音設定。最高の音質ならWAV24bit 48kHzでの録音が可能。CDの音質を超えています。

録音中は「REC」ボタン周辺が赤く光る。

SDカードが満タンになるとメッセージが出て、録音が終了する。

オフィス内や町中など、数カ所で録音してみたのですが、ちゃんと録音レベルなどの設定をすることでかなりしっかりと録音できます。他のレコーダーだと、会議の音声などは遠い人の声が聞こえづらかったりすることがあるのですが、これはその人が座っている方向までなんとなくわかるぐらいクリアに聞こえます。書類をめくったりする音も聞こえるので、そういう時はLOW CUTをオンにするといいかも。町中の録音だと、普通はひどいノイズまみれになったりするのですが、しっかりノイズを抑えつつ録音できるのはさすが。

実際に、R-09の最高音質設定で、交差点を通過する車の通行音を録音してみました。デジカメで同時に撮影したムービーの映像と合成してあるので、音がちゃんと左右にステレオで移動している様子などがよくわかると思います。バイクが走ってくるとちゃんと音が近づいてきますし、自動車がどちらから来てどちらに走り去っていくのか、などなどの情報をかなり正確に把握することができます。ムービーのダウンロードは以下から。

http://darkhorse.gigazine.googlepages.com/R0011295_05.zip

機器のサイズはiPod miniと同じぐらいで、それほど大きくなく、重さも見た目以上に軽い。どうしても小型のレコーダーでないと困る状況でないのならば、R-09が最強だと思います。

以下のリンク先から見られるデモムービーでもサンプル音声が聞けるので、参考にして下さい。

R-09 :: 製品 :: ローランド - 製品解説ムービー