レビュー

ビデオ会議が捗るオートゲインコントロールや残響抑制を搭載した最大24時間連続通話可能な会議用スピーカーフォン「Anker PowerConf」レビュー


働き方が多様化している現代社会において、勤め先に出社することなくリモートワークをしている人も多いはず。そんなリモートワーカーとのビデオ会議に使える、オートゲインコントロールや残響抑制を搭載した会議用スピーカーフォン「Anker PowerConf」が2020年2月28日より国内で入手可能になりました。事前に実機を借りることができたので、ビデオ会議がどれほど快適になるのか、実際に使って確かめてみました。

Anker | Anker PowerConf Bluetooth Speakerphone
https://www.anker.com/store/anker-powerconf-bluetooth-speakerphone/A3301011

これが編集部に届いた「Anker PowerConf」


内容物は本体、ケース、取扱説明書、USB Type-Cケーブル。本体はケースの中に収納された状態でした。


ケースから本体を取り出して……


透明のフィルムを除去。


これが「Anker PowerConf」本体です。


長辺145.6mmのPixel 3とサイズを比較してみました。少しPixel 3の方が大きいです。


高さを比べてみるとこんな感じ。


本体上部には上下に通話ボタンと多機能ボタン、左右に音量ダウンボタンと音量アップボタン、真ん中にミュートボタンが配置されています。


本体手前の側面には、電源ボタンとBluetoothボタンがあり、それぞれのボタンの横にはLEDがついています。


本体奥側の側面には、USBポート、AUXポート、USB Type-Cポートがあります。


満充電時から24時間連続で通話することができるバッテリーを搭載しており、USBポートを使ってスマートフォンなどのデバイスを充電することもできます。


USB Type-CポートはPowerConfの充電および外部デバイスとの有線接続に使用します。USB Type-Cポートから外部デバイスを充電したり、PowerConfの充電とデイバスへの給電を同時に行ったりすることはできません。


本体の左右側面には、マイクがそれぞれ3つずつ合計6つ、360度の音声を拾えるように配置されています。


付属のケースにはネットがついているので、ケーブルを入れて本体と一緒に持ち運び可能。


連邦通信委員会(FCC)の資料を確認すると、ボイス・プロセッサーにはXMOS製のチップが使われているようです。

A3301 Anker PowerConf Teardown Internal Photos 09_A3301 IntPho Anker Innovations
https://fccid.io/2AOKB-A3301/Internal-Photos/09-A3301-IntPho-4526673


電源を入れるには電源ボタンを2秒間長押し。


電源を入れると、起動音とともに電源ボタン側のLEDランプが白く点灯しました。Bluetooth側の電源ボタンは青色に点滅しています。


PCやAndroid搭載スマートフォンでも使用することができますが、今回はiPhone 11 ProでPowerConfを使用してみます。まずはPowerConfのBluetoothボタンを押します。


iPhone側のホーム画面から「設定」→「Bluetooth」と進み、Bluetoothをオンにすると、「Anker PowerConf」が画面に表示されるので、タップします。


iPhoneとPowerConfがペアリングされました。これでセットアップは完了です。USBで接続する場合も、PowerConfを接続するだけで使い始めることができます。


今回は「ハングアウト」を使ってPowerConfでの通話を試してみます。

「ハングアウト」をApp Storeで


別の端末からiPhoneへハングアウト経由で通話してみると、PowerConfから着信音が鳴り響くとともに、中央のライトが緑色にゆっくりと点滅しました。


通話ボタンを押すと、着信を受けることが可能。公式情報によると、発売時点で対応しているアプリケーションは「Skype」「Zoom」「FaceTime」「ハングアウト」「GoToMeeting」「BlueJeans」「Cisco Webex」で、今後対応アプリケーションはアップデートされるそうです。


中央のミュートボタンを押すと、ライトが赤色に点灯し、PowerConfのマイクをオフにすることができます。


多機能ボタンでは音楽やYouTubeなどの再生・一時停止をコントロールすることが可能。


音量を調整したいときは、音量アップ・ダウンボタンを使用します。


音量の大きさによって、周囲のライトが光る範囲も変化。音量の調整段階はペアリングした端末に依存します。


PowerConfとPixel 3のマイクで音楽データを録音し、その音質を比較するとこんな感じ。PowerConfのほうが全体的にノイズが抑えられ、7秒付近31秒付近を聞き比べてみると、ボーカルが強調されている印象を受けます。

Anker PowerConfのマイク性能をスマホと比べてみた - YouTube

楽曲:日本ファルコム「Cry for me,cry to you」 from 英雄伝説 空の軌跡 the 3rd オリジナルサウンドトラック

ちょうどリモート会議の予定があったので、実際にPowerConfを会議で使ってみることに。


声を発している方向を検知すると、その方向に対して青色のLEDが光ります。


遠隔地の編集部員に音質の感想を聞いてみると、「声はとても聞こえやすい」「小さい声は拡大されて聞こえる」「机の振動などのノイズは入っていない、議事録を打つキーボードの音もほとんど入らない」とのこと。エコーキャンセリングや残響抑制、ノイズリダクション機能がしっかり働いているようです。出社している編集部員からは「360度のカメラがついていたらもっと便利そう」という声があがっていました。

実際に会議で使ってみて、PCやスマートフォンのマイクを使用するよりもクリアな音声を通話相手に届けることができました。AUXポートやUSB Type-Cポートから、マイクの音を出力して議事録として残すことも可能。最大使用人数が8人なので、大規模な会議で使用するには少し物足りない印象ですが、気軽に持ち運べるサイズでバッテリー内蔵のPowerConfは、働く場所を選ばない人にとっては便利なデバイスだと感じました。


なお、「Anker PowerConf」はAmazon.co.jpで入手可能で、価格は税込1万2980円です。

Amazon | Anker PowerConf ( 会議用 Bluetooth スピーカーフォン )【 全指向性 マイク / オートゲインコントロール / エコーキャンセリング / ノイズリダクション / モバイルバッテリー機能 / Skype Zoom など対応 / 24時間連続使用 / USB-C接続 / ビデオ会議 / PowerIQ 対応】 | Anker | ポータブルスピーカー

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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