ソニーのダイレクトUSB接続ウォークマン高音質モデルとiPodを聞き比べ
USBポートに直接接続できるダイレクトUSB接続ウォークマン高音質モデル「NW-E013」(1GBモデル)をソニーから借りることができました。目的は現在所有しているアップルの「iPod shuffle」(旧モデル、512MB)と比べてみること。
というのも、頻繁に曲の入れ替えとかをする使い方だといちいち接続ケーブルが必要なモデルよりも、直接USBポートにざっくりと差し込むことができるプレイヤーの方が使いやすいわけでして。
そんなわけで、既存のiPod shuffle使いの立場から見たフォト&ムービーレポートです。ソニーが今回のウリにしている高音質についても、編集部員4人が実験台になって聞き比べてみました。
ソニー、ダイレクトUSB接続ウォークマンの高音質な新モデルを発売 - GIGAZINE
パッケージはこんな感じ、いかにもソニーっぽい雰囲気
内容物はこんな感じで入ってます
密閉型ヘッドホンはこんな感じ
ソニーのEXモニターヘッドホン「MDR-EX90SL」と同じ大口径13.5mmのドライバーユニットを採用しているらしい
で、これが本体。カラーはバイオレットを借りてみました。
イヤホンの穴は底面に。
誤動作防止のためのホールドボタンはここ
再生ボタンなどはこんな感じで並んでいます。ボタンが小さいので見ずに手触りだけで操作するのにはちょっと慣れが必要。このあたりはiPod shuffleの方が操作しやすい。
各部の名称と役割はこんな感じ。再生を一時停止したまま放置すると勝手に電源が切れる。というか、省電力の待機状態になる。そのため、起動から再生開始までのタイムラグがかなり短い。これはiPod shuffleに比べると格段にソニーの方が優秀。
裏面はこうなってます。メイド・イン・マレーシア。
USB部分はこんな感じ
キャップ部分は結構がっしりとくっつくので、安心感があります。すっぽ抜けてどこかに落ちたりはしない。このあたりはiPod shuffleと同格。
パソコンのUSBポートにざっくりと差し込んで充電中。充電中はこういう表示が出る。大体60分ほどで充電完了。
充電が完了するとこういう表示に。
表示はかなり明るく、調整可能。コントラストも調整できます。見ずに操作する派よりも、リモコンの画面を見て操作する派の人に向いている。
では、いざ大きさ比較
ちょっとだけiPod shuffleの方が長い
でもソニーの方が少し分厚い
キャップを取った状態。幅も少しだけソニーの方が小さいので、全体的にiPod shuffleよりも一回り小さく見えるようにできている。
イヤホンを差し込む部分を並べてみる。底面積の差がよくわかる。
曲データの転送中はこうなる
実際に操作した感じ。電源オンした途端に曲の再生開始が可能。これは便利。また、アルバムのジャケットもめちゃくちゃ小さいけれど表示可能。何も操作しないと画面は省電力状態に。時々アニメーションが表示されますが、これすらオフにして本当に何も表示しないようにすることも可能。そして、一時停止するとそのままスリープみたいな状態になります。
で、肝心の音質を編集部員4人で聞き比べてみました。設定は初期出荷設定で全部デフォルトのままです。
・ケース1:iPod shuffleの旧モデル512MB使い、画面は見ないが曲は頻繁に入れ替えるよ派
ゼンハイザーのイヤホンで聞き比べるとほとんど差がわからない。ただし、付属のソニー製イヤホンを使うと、ソニーのウォークマンの方が重低音・高音ともにはっきりと聞こえるようになる。操作感はiPod shuffleの方が使いやすい気もするが、慣れの問題かも。ソニーの今回のウォークマンは極端に破綻している部分もなく、4GBモデルがあるので、十分にiPod shuffleの旧モデルから乗り換える候補にできる。
・ケース2:クリエイティブのZEN60GBタイプ使い、画面は必須で全部曲はぶち込んで入っている曲をその日の気分によって選ぶ派
画面があった方が便利。ソニー付属のイヤホンの完成度が高いので、最初に買った構成から変更せずにそのまま楽しみたい人向け。
・ケース3:グリーンハウスのスピーカー付きのMP3プレイヤー、半分曲で半分ネットラジオを聞くよ派
ソニーはドンシャリ傾向が強い。ちょっと空間的に広がるようなフィルタリングがかかって2chというより5.1ch的な音に聞こえる。付属イヤホンだとその傾向がさらに強まる感じ。
・ケース4:iPod mini(第2世代)6GB使い、画面も特に見ないし音質にもこだわりはないから音楽が聴ければいいよ派
違いが特にわからない。そんな差があるとは思えない。ただ、確かに付属のイヤホンだと音質は違っている。
というわけで、iPodもそうでしたが、付属のソニーのEXモニターヘッドホン「MDR-EX90SL」と同じ大口径13.5mmのドライバーユニットを採用した密閉型ヘッドホンがかなりいい出来映え。というか、かなり最適化されている模様。可もなく不可もなし、といったところでしょうか。個人的には、iPod shuffleの各種ボタンの操作性と、今回のソニーの起動速度と音質とを兼ね備えたオーディオプレイヤーが出れば完璧なのですが……なかなかそううまくはいかないようで。
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