毎日、数千台の携帯電話がタクシーの後部座席に置き忘れられている
スウェーデンのセキュリティソフトウェア大手Pointsec Mobile Technologies社によると、世界の主要11都市におけるタクシー運転手2000人を対象とした国際的な調査の結果、携帯電話やUSBメモリ、ノートパソコンなどが毎日数千台のペースで置き忘れられていることが判明したそうです。
例えばロンドンの場合、この6カ月で5万4874台もの携帯電話(タクシー1台につき2台の比率)、4718台の携帯情報端末やPocket PC、3179 台のポータブルPC(ノートパソコン)、923個のUSBメモリがタクシーの後部座席に置き忘れられていたそうで。しかもこの数字は、届け出のあったものだけ。実際にはもっと多いようです。
というわけで、世界各国のタクシーの忘れ物事情について。一体どれぐらいの割合で返ってくるのでしょうか……?
New survey reveals thousands of mobile devices left behind in major U.S. city taxi cabs
いろいろな世界の都市でこういった忘れ物は発生しているのですが、ロンドンは他のどの都市よりも多くの携帯電話が置き忘れられているようで、最も物を忘れやすい都市のトップといえるとのこと。2位はボンベイで3万2970台、第3位はシドニーで6440台の携帯電話の紛失。Pocket PCなどの携帯情報端末でもロンドンは4718台でトップ。第2位はワシントンで2260台。3位はミュンヘンで1902台、ベルリンで1125台と、ドイツ人も物を忘れやすいとのこと。なぜなんでしょうかね、国民気質?
なお、紛失したポータブルPC(ノートパソコン)の数でもロンドンは1位で3179台。2位はミュンヘンで355台、3位はボンベイの349台。ロンドンは圧倒的ですね、イギリス人に何が起きているのでしょうか?
しかしながら、調査結果によるとタクシーに忘れた場合、世界で平均利用客の75%が自分の携帯電話を引き取ることができているとのこと。Pocket PCやポータブルPCについては78%が持ち主の手に戻っていおり、ほとんどすべての場合、タクシーの運転手が利用客を追いかけて渡しているそうです。そして返却率トップはまたしてもロンドン。実に携帯電話の96%が持ち主に返されているそうで。こういう事情があるので忘れても大丈夫ということで油断しているのでしょうか……。
が、サンフランシスコでは事情が大きく異なり、利用客の32%しか自分の携帯電話を回収できていないとのこと。ポータブルPCを回収できたのも32%だけ。タクシー運転手の質の差、ということなのかな……。
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