サイエンス

永久磁石を回転させて温度を下げる磁気冷凍システム


通常のエアコンや冷蔵庫はフロンガスや代替フロンなどを使用して気体を圧縮・膨張させることで冷やすわけですが、今回の方法は永久磁石を回転させて温度を下げるというもの。

どういう原理かというと、磁性体に磁界を与えると発熱し、磁界を取り去るとその温度が下がる現象を利用したもの。環境にやさしく高効率で省エネが期待できる技術ということなので、まさに未来の技術といった感じです。


そしてこの画期的な技術について、日本の中部電力が世界最高性能の達成で実用化に大きく前進したそうです。すばらしい、やってくれますね……。

詳細は以下の通り。
中部電力 | プレスリリース - 室温磁気冷凍システムの開発について ~世界最高性能の達成で実用化に大きく前進~

この磁気冷凍システム、気体冷凍と比べ

・理論効率に近い運転の実現が期待でき省エネ効果がある
・フロンや代替フロンを用いないため環境にやさしい
・コンプレッサーを用いないため静かで振動も少ない


というメリットがあるとのこと。

この画像がその機械です。


今後は、磁気冷凍技術を用いたエアコンや冷蔵庫などの早期実用化をめざし、高い磁気熱量効果を持つ材料の安定製造技術の開発や、さらにコンパクトでより高効率な装置の開発を進めるそうです。これはあらゆる意味で画期的ですね、いい感じです。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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