データセンターを箱に入れる「Project Blackbox」

この「ブラックボックス計画」というのは、サン・マイクロシステムズが考えているもので、サーバに必要な記憶装置、ネットワーク装置などをすべて貨物輸送コンテナに詰め込んで運用するというモノ。もちろんコンテナには衝撃を和らげるための仕組みやクーラーなどが完備されています。
どういうメリットがあるのか、という詳細は以下の通り。内部はどうなっているのかという写真もあります。
Project Blackbox
コンテナの長さは20フィート、約6メートル。いわゆる「20フィートコンテナ」として一般的にISO規格で定められているコンテナです。
20フィートコンテナ
コンテナ - Wikipedia
来年の夏には本格的な生産体制にはいるとしており、価格はまだ未定。
このコンテナ化によってどのようなメリットが生じるのかというと、スペースの節約と冷房効率のアップによる電気代の削減。冷房効率については、コンテナ化することによって密閉空間にすることができるので、余計な冷房をしなくて済むというわけ。特に数百台のサーバを運用する場合に顕著な差が出てくるとのこと。
たとえばYouTubeやGoogleのような巨大なデータセンターを必要とする場合においてもかなり有効で、データセンターを新しく1つ建造するよりははるかに安上がりだそうで。
移動しているのを見ると、まんまトラックとただのコンテナ

中のラックはこんな感じ

普通のラックっぽい

もう詰め込むだけ詰め込んだ感じ

中が見えるように前面を特殊ガラスにすることも可能

衝撃はこんな感じでやわらげます

ファンもいっぱい付いてます

頑丈なドア、金庫室みたい

で、実際に使用想定シナリオというのがあるわけですが、例えば火星上にサーバを置く場合

ただの巨大倉庫もデータセンターに早変わり

風力発電と組み合わせればこんなむちゃくちゃなロケーションでも大丈夫

屋上も有効利用できます

空いている駐車場に放り込むという荒技だって可能です

案外、日本のような面積当たりのコストの高い国に最適なソリューションなのかも。
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in メモ, ハードウェア, Posted by darkhorse_log
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