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楽天証券、Wikipediaの記事を削除した件について謝罪


2006年7月6日と8月8日、Wikipediaの「楽天証券」及び「マーケットスピード」の項目において、楽天証券にとっては不都合なことが書いてあり、その記述が何者かによって削除されていたわけですが、問題はその何者かのIPアドレスが楽天だったということ。

これによって楽天関係者が自社に都合の悪い記述を削除したのでは?ということで騒ぎになったのが8月28日(月)のこと。

そして本日、楽天から公式に謝罪が行われました。

事件の詳細は下記の通り。
お知らせ>弊社に関する一部報道について

一部の報道におきまして、インターネット上のフリー百科事典「ウィキペディア」にて弊社に関する掲載内容が、弊社のIPアドレスを経由し削除されている旨が伝えられておりますが、本件につきまして事実関係を調査しましたところ、弊社の従業員が弊社内より行ったものであることが確認されました。

弊社従業員の不適切な行為により、お客様をはじめ各方面の皆様をお騒がせし、大変ご迷惑をお掛けいたしましたことを深くお詫び申し上げます。

弊社といたしましては、すでに行為者の社内処分を実施いたしました。今後同様の事態を招くことの無いよう、改めて社員教育を実施し、再発防止に取り組んでまいる所存であります。


事の経緯は以下の記事が詳しいです。

スラッシュドット ジャパン | 楽天証券の中の人、Wikipediaの都合の悪い記述を削除

asahi.com:「ウィキペディア」の不利益情報、楽天証券社内から削除 - 社会

今回問題になった楽天関係者の編集履歴は以下の通り。

利用者の投稿記録 - Wikipedia

削除した内容は、例えば「楽天証券」の項目の場合はこのようになっています。

2006年7月3日 (月) 18:54の版

金融庁が楽天証券株式会社のシステム障害が多発した問題を重く見、業務改善命令を出した。という記述が気に入らなかったらしく、削除しているのが分かります。

また、「マーケットスピード」の項目の場合はこんな感じになっています。

2006年8月8日 (火) 08:40の版

また最大の欠点は、2005年12月において、非常にサーバーダウンが激しい事である。 1日2~3回(場合によっては5回以上も)ソフトが落ちるのは、タイミング重視のデイトレードでは問題であろう。 楽天証券には、早急な改善を望みたい。という記述が気に入らなかったようです。

ちなみに別にマーケットスピードだけでなく、サーバはほかの場面でも落ちていることがあります。

スラッシュドット ジャパン | 楽天市場で大規模システム障害

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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