広島の原爆によってこれまで知られていなかった多成分合金が生成されていたことが判明

1945年8月6日に広島へ投下された原子爆弾によって生成されたガラス質の破片の中から、これまで知られていなかった合金が見つかったことが分かりました。
Discovery of a multicomponent alloy forged by the Hiroshima atomic blast | Science Advances
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.aeg8299

Scoperta lega metallica mai identificata prima: si è formata nell'esplosione atomica di Hiroshima - Unifimagazine - La testata online dell’Ateneo fiorentino
https://www.unifimagazine.it/scoperta-lega-metallica-mai-identificata-si-formata-nellesplosione-atomica-hiroshima/
Scientists Discover Never-Before-Seen Metal Alloy Forged Inside the Hiroshima Atomic Fireball | Arkeonews
https://arkeonews.net/scientists-discover-never-before-seen-metal-alloy-forged-inside-the-hiroshima-atomic-fireball/
2019年、地質学者のマリオ・ワニエ氏らは、広島湾にある宇品島から複数の粒子を採取し、極めて高い温度下で生成されたとみられる金属粒子が存在することを明らかにしていました。ワニエ氏が参加しフィレンツェ大学のルカ・ ビンディ氏が主導した2026年の新たな研究では、この金属粒子の中にこれまで知られていない新たな合金が含まれていることが明らかにされました。
ビンディ氏らによると、試料にある多数のフェロクロム(Fe-Cr)金属片の中に、ケイ素を豊富に含み、鉄、クロム、ニッケル、マンガン、モリブデン、アルミニウムなど複数の金属元素から構成された複雑な結晶構造を持つ合金が1つ見つかったとのこと。この合金には自然現象や通常の工業プロセスでは決して見られない金属相が形成されていたそうです。

ビンディ氏らはこの合金について、「推定7000℃を超える火球の熱によって、鋼材やアルミニウム、銅を含む材料、その他の工業製品や都市の残骸が気化し、プラズマ雲となり、その雲が瞬く間に膨張・冷却する過程で、本来なら混ざり合うことのないさまざまな金属由来の原子が混合されたと考えられます」と説明しています。
ビンディ氏らは以前にも、人類史上最初の核実験「トリニティ実験」で生成されたとみられる物質の特定に成功しています。今回発見されたものと同じく、気化、激しい混合、そしてほぼ瞬時の急冷という極限過程によって形成されたと推定されています。
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in サイエンス, Posted by log1p_kr
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