ハードウェア

Skype創業者が自動配達ロボット開発のための会社を設立、ドローンではなく地上を走行


Skypeの共同創業者であるヤヌス・フリス氏とAhti Heinla氏が「Starship Technologies」という会社を起業し、自動配達ロボットの開発に取り組むことを発表しました。自動でモノを運んでくれるロボットというと、Amazon Prime Airのドローンや、そのAmazonに先駆けて飛行許可を得たFlirteyの「ドローン宅配便」がありますが、Starship Technologiesでは空を飛ぶのではなく、地上を走行するロボットを考えています。

公開されている配達用ロボットの映像がこれです。

Local Delivery Robot by Starship Technologies - YouTube


ぼんやりとしたイメージ映像なのでわかりづらいのですが、帯状に配置されたライトがピカッと光り……


赤いライトが点灯。


一瞬だけヘッドライトを点けたロボットの姿が。


本体側面にあるセンサーらしきカットも。


これが正面から見た姿。この映像ではどれぐらいの大きさなのかがちょっとよくわかりません。


公式サイトの「Concept」を見ると、男性と向かい合っているロボットの写真があり、おおよその大きさがわかります。


Press Release - Starship Technologies
http://www.starship.xyz/press-release/

Heinla氏によると、目指すところは「費用ゼロ、待ち時間ゼロ、環境への影響ゼロ」という3つのゼロを実現した地域型宅配システムで、Skypeが通信に対して起こしたような大きな変化を、このStarship Technologiesで今度は地域の配達に起こしたいという考えだとのこと。


配達ロボットは買い物袋2袋分の荷物を搭載することができ、地域の中継点やアウトレットから5分~30分ほどで配達を行ってくれる予定。配達中、ユーザーはアプリを使うことでロボットの位置をリアルタイムで知ることができ、到着時はアプリのユーザーだけが荷物を取り出せる仕組みになっています。

ロボットには統合ナビゲーションシステムと障害物回避ソフトウェアがインストールされているので、自動運転が可能。しかし、完全にロボット任せではなく、安全性の確保のためにいつでも人が介入できるよう、オペレーターが監視するとのこと。

メリットはユーザーだけではなく売り手側にもあって、わざわざ費用と時間をかけて配達しなくても、必要な荷物を中継点に送っておけば、あとはこの配達ロボットが運んでくれるので運送費を抑えられる仕組みになっているそうです。ちなみに、荷物の輸送費のうち大半がこの「残り数マイル」というところでかかっているとのこと。

配達ロボットの走行速度は時速4マイル(約6.4km)ほどと、自転車より遅いペース。ドローンではないので飛行はせず、歩行者に混じって歩道や舗装路を走行することになります。現在はプロトタイプのテスト中で、2016年内にアメリカやイギリスなどの国々でサービスパートナーとともにテスト運用を始める予定だそうです。

なお、BBCの記事ではもうちょっと動き回るロボットの映像を見ることができます。

Starship robot aims to reduce delivery costs - BBC News
http://www.bbc.com/news/technology-34581691

大人1人ならまたがって乗れそうなぐらいの大きさです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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