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最高時速100kmであらゆる2輪バイクを自律走行可能な驚異のロボット「MOTOBOT ver.1」走行ムービー


ヤマハが「どこまで、バレンティーノ・ロッシに近づけるだろうか」というコンセプトのもと、バイク本体に改造を加えることなくバイクの自動走行を可能にするヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT ver.1」を開発中です。東京モーターショー2015で実物が展示されていましたが、さらにMOTOBOT ver.1が本当にバイクを自律運転している様子を収めたムービーが公開されています。

MOTOBOT ver.1|東京モーターショー2015 - イベント | ヤマハ発動機株式会社
http://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/event/2015tokyomotorshow/sp/exhibitionmodels/mgp/

MOTOBOT ver.1が実際にバイクにまたがって走行している様子は以下のムービーから見ることができます。

MOTOBOT Ver. 1 / To ”The Doctor”, 親愛なるロッシへ - YouTube


遠くからバイクを走らせてきた1人のライダー。


機械的な音声で「私は、あなたを超えるために生まれてきた」と話しているのは、バイクで自律走行しているロボット「MOTOBOT ver.1」でした。


走り出す時は人間の補助が必要な模様。


体にはいくつもの基板やパーツが取り付けられています。


ハンドルを握る手はこんな感じ。


姿形はほとんど人間と変わらない人型のロボットで、一見すると本物の人間のように見えるほど。ボディの青いカラーリングが特徴的です。


たくさんのエンジニアが「MOTOBOT ver.1」の走行を見守る中……


「MOTOBOT ver.1」がテスト走行をスタート。


両端に補助輪がついていますが、地面に補助輪がついたり、傾くことはなく、まっすぐ走行しています。


後ろから見るとロボット感あふれるデザイン。6つのアクチュエータを搭載しているほか、機械学習を活用してコースの最適ラインやマシン性能の限界を自ら判断できるようになるとのこと。


「MOTOBOT ver.1」の視点をディスプレイで確認することもできるようです。


自動走行カーなどは自動車のシステムをコンピュータが制御して動作するため、ハンドルがない特殊な自動車になるわけですが、「MOTOBOT ver.1」の驚くべきポイントは、普通のバイクにまたがってそのまま運転できるところ。バイク本体を改造することなく、ハンドル・クラッチ・ギア・ブレーキなどを人間と同じように操作できるよう設計されています。


もちろんクラッチレバーを引くこともできるため……


足元にあるチェンジペダルでカチっとギアを変更できるという恐るべきロボット。以下のようにつま先にペダルを突っ込んでおり、足を上下するだけでペダルを動かせるようです。


最大スピードは2015年時点で時速100km。2017年には最大時速200km以上でサーキット走行を目指しており、ロッシをラップタイムで打ち負かすことが最終目標とのこと。


ロッシのような斜体を地面スレスレにするようなコーナリングはまだ不可能ですが、すでにスラローム走行や、旋回走行の技術を身につけています。


「私は人間ではないが、」


「私にしかできないことがきっとあるはずだ」


「私の名は、MOTOBOT」


「あなたを超えるために生まれてきた」


今後、MOTOBOTはロッシのラップタイム超えに挑戦していくわけですが、MOTOBOTの開発が進むことで、バイクだけでなくマリンジェットやスノーモービルなどの乗り物を運転可能なロボットの登場も期待できるとのことです。なお、東京モーターショー2015で展示されていたMOTOBOTの実物の写真は以下の記事に複数枚掲載されています。

正統派スポーツコンセプトモデル「Sports Ride Concept」などヤマハのブースは4輪と2輪への意気込みが感じられる展示内容でした - GIGAZINE

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in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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