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世界初のドローン(無人航空機)による宅配便サービス「Zookal.com」


オーストラリアで教科書の販売・レンタル業を営む「Zookal.com」が、世界初となるドローン(無人航空機)を使った教科書などの小包配達を開始することが明らかになりました。

Zookal starts “world first” delivery-by-drone service in Sydney | PandoDaily
http://pandodaily.com/2013/10/14/zookal-starts-world-first-delivery-by-drone-service-in-sydney/

Drones to deliver parcels in Australia starting in March - textbooks, robots, startups, Delivery, Zookal, Flirtey, drones, parcel, package - Front Page - Techworld
http://www.techworld.com.au/article/528994/drones_deliver_parcels_australia_starting_march/?fp=16

Zookal.comのCEOであるアフマッド・ハイダーさんは、トラックなど従来の運搬システムの速度に疑問を抱いており、ドローンを使って教科書のデリバリーを行うことを決定しました。


ドローンによる配達を開始することで、配送時間を最速で数分まで短縮することができ、オーストラリアで小包を当日配達すると29.95ドル(約3000円)必要なところ、ドローン配達では2.99ドル(約300円)と、配送コストも10分の1まで抑えることができるとのこと。


また、配送場所の指定はAndroidのスマートフォンアプリから行うことができるため、GPSによって屋外でも任意の場所への配達が可能。11月から開始するテスト運用を開始した後にはAndroid以外のスマートフォンアプリのリリースも計画しています。


Zookal.comでは、いまのところ2台のドローンを所有しており、さらに4台のドローンも発注済み。合計6台のドローンによって2kgまでの荷物を、シドニーの3km圏内の運用範囲で配達予定。動力には再充電可能なリチウムポリマー電池を使用。


ドローンなどの無人航空機は、CASA(オーストラリア民間航空安全局)の承認を取得している最中です。Zookal社のドローンには遠隔コントロール技術や、障害物や人間、動物との衝突を回避する技術を特注しており、ハイダーCEOは「オーストラリアは商用ドローン産業を創り出す世界有数の場所になるでしょう」と話しています。


なお、連邦航空局(FAA)がドローンの使用者に罰金を課すなどアメリカではドローンの飛行規定について議論が行われているところですが、Zookal.comはドローン配達をアメリカで展開することも計画中とのことです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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