Appleの「WWDC 2015」で発表される見込みの新サービス・新機能12個
by retr0spect
Appleは毎年恒例の開発者会議「WWDC(Worldwide Developers Conference)」を2015年6月8日から12日まで開催する予定ですが、2015年のWWDCでは一体どんな新製品や新サービスが発表されるのか、というリーク情報やウワサをThe Vergeがまとめています。
12 things to expect from Apple's 2015 Worldwide Developers Conference | The Verge
http://www.theverge.com/2015/6/3/8713865/apple-wwdc-2015-rumors-preview-predictions
◆01:音楽ストリーミングサービス
AppleによるBeatsの買収から約1年が経過し、AppleはようやくBeatsの音楽ストリーミングサービスを改良を終えて、音楽を無制限に聞くことが可能なサービスを提供できる準備が整ったようです。Appleはこのサービスを月額10ドル(約1200円)で提供する見込みとなっており、Spotifyに対抗するサービスとして力を入れています。ただ、「無料プランのあるSpotifyよりもAppleの新サービスが優れている、とは言い切れない」とThe Vergeは分析しています。
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さらにこの新サービスはAndroid向けにも提供される可能性があると報じられていて、もし本当にGoogle Play上でアプリが配信されれば、Appleが作った初のAndroid向けアプリとなります。
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◆02:「Google Now」のようなサービス
Googleの開発した予定・天気・交通情報などを通知してくれる「Google Now」はAndroid・iOSの両プラットフォームで提供されていますが、AppleはGoogle Nowの代わりとなるようなサービスを開発中。このサービスには「Proactive」というコードネームの機能が搭載される見込みで、ホーム画面を左側へスワイプすると、カレンダーや現在地、端末の使用パターンなどに基づいた情報が表示されるとのこと。
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◆03:地図アプリ
「Apple製の地図アプリの最大の欠点は公共交通機関の情報が抜け落ちていることだ」とThe Vergeは語っていますが、iOS 9では複数の大都市におけるバスや電車などの乗換案内機能が搭載されるようです。乗換案内が使えるのはサンフランシスコなどアメリカ国内のいくつかの街に限られていて、ニューヨークや国外の都市は今後のアップデートにて情報が追加される予定とのこと。
◆04:新しいiOS
iOSは過去2年間でデザインが再設計されたり、機能が詰め込まれたりして、バグが多発して安定性を失っています。AppleはiOSを刷新してパフォーマンスを向上させることに尽力していて、新しいOS「iOS 9」はiPhone 4sを含む過去のデバイスでも使える可能性が出てくるなど、かなり大きな変更が行われる見込みです。
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◆05:画面分割
iPadでは画面を分割して複数のアプリを同時に表示可能になり、iPadの大画面をより有効に使えるようになりそうです。
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◆06:新しいフォント
Apple Watch向けには既存のものとは異なる新しいフォントが導入されていますが、このフォントが他のApple製品にも適用される見込み。新しいフォントは通称「San Francisco」と呼ばれていて、現在iPhoneやMacで使われている「Helvetica Neue」よりも線が細くスタイリッシュで読みやすい仕上がりになっているとのこと。
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◆07:新しいOS X
iOS 9と同様に、Mac向けの新しいOS Xでも安定性やセキュリティ面において大きな改善が行われる予定。AppleはOS Xのシステムの中核を守るための新機能の実装を計画しており、さらに、使用頻度の高い設定画面にすぐアクセスできるように、iOSのようなコントロールセンター機能を加えるかもしれないとのこと。
◆08:Apple Watchのアプリ
ついに今秋からApple Watch向けのネイティブアプリをデベロッパーが開発できるようになると見られています。デベロッパーはAppleの開発ツールを使うことでセンサーやデジタルクラウンを含むApple Watchのハードウェア面のより深い部分までアクセス可能になり、Apple Watch単体で動作するアプリが登場する可能性があります。
Apple to Unveil Tool Kit for Watch App Developers - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2015/06/05/technology/apple-to-unveil-tool-kit-for-watch-app-developers.html
◆09:新Apple TVに関する発表は?
Apple TVは過去2年の間、アップデートが行われておらず、ユーザーから機能拡充を求める声が挙がっています。AppleはWWDCで新機能を発表するため、Apple TVの中身を徹底的に見直している最中とのこと。iPhone 6と同等のプロセッサの搭載や、Siri・音声コントロール・タッチスクリーンの採用、Apple TV向けのアプリ開発環境の整備などさまざまなウワサが流れていますが、まだ公表する段階には至っていないとThe Vergeは結論づけています。
◆10:Apple Payのアップデート
Appleの決済システム「Apple Pay」には、クレジットカードのような「ポイント還元システム」が搭載される予定、と報じられており、さらに初の海外進出を果たしてカナダで使えるようになる見込みです。
◆11:HomeKit
1年前のWWDCでスマートホームを実現するプラットフォーム「HomeKit」が発表され、室内灯などのHomeKit対応家電が販売中ですが、WWDC 2015ではさらなる新機能を備えたHomeKitのiOSアプリが発表されると見られています。
◆12:その他新サービス
WWDCではこれまでに数々の革新的な新製品や新サービスが登場しており、今回のWWDCでも、iPhoneやiPadシリーズの新製品や、Apple Car、TV番組のストリーミングサービス、iPhone向けの感圧センサー搭載画面など、様々な新しい情報が発表される可能性があります。
なお、WWDC 2015はサンフランシスコのモスコーン・センターで日本時間の6月9日午前2時に開始し、Apple TVやAppleの公式サイトで中継が行われる予定となっています。
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