コペンハーゲンの自転車通勤ラッシュの様子を淡々と記録したムービー
by Mikael Colville-Andersen
デンマークの首都コペンハーゲンでは50万人もの人が自転車に乗っているそうで、通勤通学の時間になるとものすごい数のサイクリストたちが姿を現します。専門家のMikael Colville-Andersenさんによると、その台数は1日3万台にもなるそうです。その様子を淡々と記録したムービーがこちらです。
Bicycle Rush Hour in Copenhagen - YouTube
映像は2010年のコペンハーゲンで撮影されたもの。
8月のある日の朝8時25分、歩道いっぱいのサイクリストたち。
カメラ正面の道だけではなく横からもいっぱいやってきました。
8時30分、赤ん坊を乗せているのか、それとも荷物なのか、前輪が2つあるタイプの自転車のおじさんが登場。
8時40分になっても自転車の数はまったく減りません。
こちらは9月、別の交差点。早回しにしているため、ものすごい勢いで自転車が通り過ぎていきます。
2月、積雪で地面がぐしゃぐしゃですが、ものともせずに通勤通学でひた走るサイクリスト。
市街地ではこのように自転車レーンが青く区分けされた部分がありますが、そのレーンいっぱいに自転車が走っています。
途切れずにわさわさとやってくる自転車。
右折レーンを完全に占領しています。
時間帯によっては歩行者の方が圧倒的に少ないようです。
夜は帰宅ラッシュ。
この映像はよりよい自転車文化を目指すCopenhagenize.euが提供しているもの。下記のようなプローモーション映像も制作しています。
Copenhagen - City of Cyclists from Copenhagenize on Vimeo.
Copenhagenize.euのコンサルタントであり、都市交通の専門家でもあるMikael Colville-Andersenさんによると、デンマークでは自動車税が高いものの郊外に住む人は18歳になると免許を取って自動車を買っており、「みんな自動車が買えないから自転車に乗っている」というわけではないとのこと。むしろ、都市部には自転車専用レーンが設けられているので、わざわざ自動車に乗る必要がなく、素早く移動できる上に使いやすいから乗っている、ということだそうです。
東京都内をはじめ日本の都市部では高速道路、一般道路問わず通勤ラッシュが酷く、自転車の方が早く到着できるケースが多々あります。コペンハーゲンのように自転車専用レーンがしっかりと整備されれば、もっと自転車通勤を選ぶ人も増えそうなものですが……。
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