メモ

自転車専用レーンが車道に登場へ、来年度以降都内全域へ拡大予定

by Daniele Sartori

自転車の絡んだ死亡事故や、自転車利用者によるルール違反が相次いでいることを受けて、警察庁が自転車の取り締まりを強化しています。この流れで、警視庁は自転車が車道上のどこを走行すればよいのかを明示する図案を考案しました。上記写真はパリにある自転車専用レーンです。

asahi.com(朝日新聞社):「ここは自転車専用」車道に新表示 警視庁、都内整備へ - 社会



警視庁:自転車は「青レーン」 車道走行対策 - 毎日jp(毎日新聞)



もともと自転車は軽車両に分類され、基本的には車道走行が原則でしたが、実際は車道を走る人は多くなく有名無実化していました。

しかし近年、自転車ブームが起こり、自転車が歩行者にぶつかってケガをさせるような事故や、自転車がルールを無視するケースが続発。このため、警察が取り締まりを強化しました。強化したといっても、これまで無視されてきた原則を守るようになったという話。歩道を走っていいのは基本的に自転車通行可の標識が出ている場合だけであり、そうでない場合は指導や警告、悪質なものは逮捕もあり得るようになりました。

by Magda Constantin

自転車が赤信号を無視するのははもはや珍しくともなんともない光景で、大井埠頭では競技用自転車の愛好家が集まって集団で交通違反をしているために警視庁が摘発に動いた事例はニュースになりました。

また、自転車の話題で注目を集めているのはブレーキを外した競技用自転車「ピスト(ノーブレーキピスト)」です。


公道を走行する自転車はブレーキを装着する義務がありますが、ピストはこれを外したもので、中には違法性を知りながら乗っているという人もいます。今年9月にはM-1グランプリでチャンピオンにもなったお笑い芸人、チュートリアルの福田充徳さんが交通切符を切られています。

チュートリアル:福田さん、整備不良自転車で赤切符 - 毎日jp(毎日新聞)



自転車のプロであるはずの競輪選手も、公道でピストに乗っていたとして摘発を受けました。

競輪選手「ピスト」運転で摘発 さくら署 |下野新聞「SOON」



こういったルールの周知・指導と平行して、警視庁では自転車の通行区分を明示するため、車道に新しく自転車専用レーンの表示を行うことを公表しました。専用レーンは矢印が書いてあって一方通行になっており、逆送しても交通切符は切られないものの、警察官による指導・警告の対象にはなるそうです。

自転車専用レーンの表示


この自転車専用レーンは、自転車道を整備するには幅が狭いという道路を対象に行われるもので、道路の左側約37cmを青く塗ってレーンにします。都内で歩道がある道路は現在約5740kmありますが、これらのうち歩道の幅が3m未満で、かつ車道の幅に余裕がある駅周辺の道路をまずはモデル地区として選定し、実施していきます。

また、交差点の横断歩道にある自転車の横断帯も、今後は中央寄りに拡大する方針だそうです。

今後、警視庁各署では管内で交通量の多い場所を1つ選んで、自転車が走行できる安全なルートを示し、ホームページに掲載していくとのこと。自転車愛好家のすべてがルールを守っていないわけではないのですが、悪質なルール違反者は後を絶ちません。

車道へのレーン表示については、自動車の違法駐車問題や、バス停はどうするのかといった問題もあり、スムーズに広がるかは疑問です。

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in メモ, Posted by logc_nt

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