画面が「伸びる」スマートフォンはなぜ試作段階まで行ったのに発売されなかったのか?

LGがかつて開発していた画面が伸びるスマートフォン「LG Rollable」の試作品をテクノロジー系YouTuberのザック・ネルソン氏が入手し、分解して内部のメカニズムを分析しました。
I'm not supposed to have this... - YouTube

Teardown of unreleased LG Rollable shows why rollable phones aren't a thing - Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2026/04/teardown-of-unreleased-lg-rollable-shows-why-rollable-phones-arent-a-thing/
コレが「LG Rollable」です。

画面右端をスワイプすることで、画面の右側が自動で伸縮する仕組み。普段は携帯性の優れた細長い状態で使用しながら、じっくりコンテンツを楽しむ際には画面を大きくできるというわけです。

伸縮機構を上からみるとこんな感じ。服のチャックのような機構が見えます。

背面のカバーを外して伸縮部分の内側を確認すると以下の通り。防水性や防じん性はなさそうです。

画面を取り外すとこんな感じ。

画面を取り外したまま画面を伸ばしてみると、銀色の棒1本と黒いバネ3つで伸ばした部分を支えていることが分かります。

銀色の棒を取り外すと以下の通り。このモーター2つで銀色の棒を動かすことで画面の伸縮を実現していました。

LG Rollableは2021年の発売を予定していましたが、同年にLGがスマートフォン事業から撤退してしまい発売されることはありませんでした。
ニュースサイト「Ars Technica」は、LG Rollableについて「驚くほど高度な設計」と称賛を送りつつも、「内部構造が複雑でコストがかかる」「防水・防じん性能がなく長期的な耐久性に疑問」など欠点を分析しています。
なお、LG Rollableが発売されなかったため、LGがスマートフォン事業から撤退する前に発売した最後の製品は画面が90度回転するユニークなスマートフォン「LG WING」となりました。
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